アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

大新聞の「普遍的」は…妄想だったり…

2013年03月13日 | Weblog
 「でっち上げで文章を書く」…これは、「あるある!」。ただし、日本を代表する新聞が「テキトーなネタを、いかにも世の中に伝わっていることかのように書くのは…」これはいけません。
 なんのことかって?某大手新聞の「○声人語」を読んでおられる方なら、「ああ、あれね」と思い出される。3月9日の「○声人語」…

 「(前略)3月10日の未明に隅田の川面は死者で埋まったのだった。約10万人が非業の死を遂げたとされる東京大空襲から、あすで68年になる(中略)東京大空襲では爆撃機B29が279機飛来し、3時間足らずで下町を焦土にした。戦中派には恨み重なるB29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ。話半分に聞くにせよ、いまや戦後生まれがほぼ8割を占めるのは事実である(後略)」

 問題は、「B29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ」…!
 一体、何人の昨今の若者にアンケート調査をして、何人が、「エンピツの濃さ?」と答えるのか?これは、ないでしょう!いくら昨今の若者でも、エンピツの濃さは、「2B、4B…」という風に言います。「B2のエンビツ」などとは言いません。つまり、この「B29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ」は、おもしろいことを書こうとでっち上げた話。あるいは、誰かが冗談で言ったもの拝借したもの。はたまた妄想。大新聞という虎の威を借りて、あり得ない話をいかにもあるかのように書く。これって、犯罪とは言いませんが罪ですよ。

 その点、同じ新聞記事でも、「妄想、虎の威、でっち上げ」を徹底的に排除した記事もあります。社会面なんですがね…

 「コンビニに強盗…刃物のようなもので店員を脅し…」
 「包丁」「ナイフ」「ハサミ」などと書かずに、「刃物のようなもの」と書く。これは、ある意味適当です。なぜなら、「ナイフ」と書いてしまった場合、「包丁」の、間違いだったということだってある。
 「ナイフって包丁のことじゃないのか?日本の新聞は、日本語を使用しろ」などという批判もあるでしょう。えっ?ないって?あるかもしれませんよぉー!

 「…少女にいたずらした…」…少女にいたずら?持ち物を隠したか?背中に、「バカ」と書いた紙をこっそり貼り付けたか?そんなのんきなものじゃない。このような表現の場合、実際は、「強制わいせつ」とか「強姦」。被害者の立場に立ち、「いたずら」と書いている。ただ、性犯罪の表現に「いたずら」は…軽微な犯罪の印象を与えてしまうことも事実。B29のエンピツよりは、「心」が入っていますけどね。

「帰宅途中の女性に暴行…」こう表現しても、暴行罪であることのほうが少ない。と、いうかぁ…皆無でしょう。一般国民としては、「殴られただけで済んでよかったね」と、安堵したりして…。

 社会面は、現状でしょうがないです。被害者の側に立てば、「真相報道」により生涯家に隠って暮らすことにもなりかねない。インドでは、被害者が自殺しました。世界中に発信されてしまったわけで…。

 だけど、新聞社の看板のようなコラムで素性の分からないことを書いてはいけません。