アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

卒業…めでたいことです

2013年03月12日 | Weblog
 「卒業式」…一人親(母子家庭、父子家庭)にとって、我が子の卒業は、小中高大のいずれにかかわらず、感動的なものだと思います。人生で「もっとも」とは言いませんが、幸福な瞬間でしょう。

 訪問させていただく小学校によっては、学級のおよそ26%の児童が一人親世帯だったりする。「そ、そんな数字は出ないだろう!」が、虚ろに響くって感じ。離婚率、いつのまにこれほど高くなってしまったのか。
 問題をもつ児童は、「二人親世帯の子」より、「一人親世帯の子」が多い。低学年でも、教員の指示に反抗します。同級生への暴言、暴力。虚言癖。授業中の居眠り(低学年がですよ!深夜までのゲームが日常化)。物を隠す、壊す。もっとも困るのは、教科書を学校へ持ってこない。理由のほとんどは、「紛失した」。どう生活したら、教科書を紛失してしまうのか?

 一人親から二人親へ変わっても、引きずるものは大きい。どうゆうことかって?再婚です。再婚は、まだ初歩で、4回目の結婚の人も。女性の場合、結婚の都度子どもを作ることもある。子ども達4人の父親がそれぞれ違う…このようなケースもあります。それ以上の例もあるようですが…未確認です。
 小学生にとって、(親の再婚で)転校したり、姓が年度途中に変わるのは、大変な問題。それよりも、離婚に及ぶまでの一部始終…つまり、修羅場を見ているわけで、この期間に、「もうどうなってもいいや」という態度が醸成されるんじゃないか。

 一人親世帯の子の名誉のために、「頑張っている例」も掲げなければなりません。

 「今朝、何食べてきたの?」
 「御飯を炊いて、オムレツを作った。味噌汁も」
 「作ったって…。自分で作ったの」
 「ママが作るわけないでしょう」
 この子は4年生の男の子です。朝食は自分で作って一人で食べる。そのあと学校へ来るので、母親が何時に起きるのかは分からないという。

 3年生の女子との会話で、こちらがうっかり、「お父さん、お母さんに…」と、言ってしまいました。
 「私、お母さんいないんです。おとうさんだけ…」
 しまった、と思ったときには遅かった。この子は、見た感じでは普通に成長しています。成績は、すこぶる優秀。頭がいいということは、一人親であろうとなかろうと、「普通に暮らせる」と、いうことでしょうか。

 卒業式が感慨深い一人親の例を挙げないのかって?無責任な一人親よりも、「頑張ってここまで育て上げた」一人親の方がずっと多いと思います。

 卒業式…「二人親だって、頑張って育て上げたんだぞ!」。そうですね。一人親でもでも二人親でも関係ないです。お子様のご卒業おめでとうございます…。