アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

オジサンのジレンマ

2013年03月29日 | Weblog
 小学生が、私に算数の問題を出す。
 「先生!1+1=なーんだ?」
 「(うっ、人をバカにしているな。ズバリ正解をこたえて大人をバカにしてはいけないということを悟らせなければ!)2、答えは2だ!」
 「残念でした。田んぼの田でした!アハハ!」
 完全にナメられている。一+一=を組み合わせると、田という漢字になる…。
 数日後同じ子が…
 「先生!1+1=なーんだ?」
 「(ほらきた!自信満々、自慢げに)田んぼの田だ!」
 「残念でした。2でした」
 ああ言えばこう言う。こう言えばああ言う。
 このバージョンで、1+5+8+3=というのもある。中々難しいが、なんとか暗算して、「じ、じゅうしち!(17)」と答える。すると、子どもは、「残念でした。『苺屋さん(1583)』でした」。「苺屋さん」と答えれば、「残念でした17でした」と…。

 こういう問答を仕掛けられると、「ワニのジレンマ」を思い浮かべます。
 子どもをさらったワニがその母親に「これからオレがどうするか予言してみろ。当たったら子どもを返してやる。外れたら食うぞ」というアレ。
 母親:「あなたは子どもを食べるでしょう」
 ワニ:「(子どもを食おうとしたので)あ、母親の予言が当たる、こりゃまずい」と口を閉じる。
 ワニ:「(口を閉じてしまったのでは予言が外れるので食わなければならないので)あ、予言が外れる、食わなきゃ」と口をまた開く。
 口を開いたり閉じたりが止まらなくなったワニは、とうとう死んでしまった。

 1+1=の場合、出題する子ども達がワニで私が母親?母親は、意図的に「子どもを食べるだろう」と予言し結果的に子どもを救った。私も、子どもの歓心を買おうとするわけではないが、「2」とか「田」と答えて喜ばせているわけで。

 北朝鮮の「日本も攻撃するぞ」に対しては…さすがの私もジレンマ…。
 「あなたは、日本を攻撃するでしょう」と予言すると…
 「ハイ、正解!」…金正恩にシレンマなどないらしい。
 口をパクパクさせて死んでくれそうもない。
 のんきにこんなこと言ってられるのも今のうちかな。「北から発射された核搭載のミサイルは、7~10分後には東京に着く」その間に撃ち落とさなければなりませんが…専門家は、「イチローだって、草野球のピッチャー相手でも打ち損じがあります。北のミサイルを、100%撃ち落とすのは無理です」と。10分後に生きていられたらラッキーという状況…。