アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ウケたいオヤジの舌禍

2013年08月11日 | Weblog
 麻生副総理兼財務相、桜井よしこさんが理事長の、「国家基本問題研究所」で発言した。発言には、前後があるのですが、問題になった部分だけを取り出すと…

 「ワイマール憲法という当時のヨーロッパで最も進んだ憲法下にヒトラーが出てきた…ある日気づいたらワイマール憲法が、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうかね」

 ところでぇ…「ナチス憲法」という憲法はあったのか?「意味が解っているのに、屁理屈を言うな」って?いえいえ、畏れおおくも、日本の副総理兼財務相である麻生太郎さんの発言ですから、はっきりしておかなければなりません。

 「誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」と言っているんだから許してあげなさいって?許さないとは言っておりません。「ナチス憲法という憲法が歴史的にあったのかなかったのか?」と、いうことを言っているのです。

 麻生さんを責める人は沢山おられるが、「ナチス憲法などなかった」という人は…まあ、専門家なら誰しもが知っていることなのでしょうが、そのような方は、メディアで、「ナチス憲法なんてないよ!」と言う機会を与えられない。

 私の認識としては、ヒトラーがワイマール憲法の憲法改正手続きをした。そして憲法改正法が成立した。これによって、ナチスの独裁が確立された。そして、全権委任法(授権法)へと進んでいった…。授権法は、「民族および国家の危難を除去するための法律」のこと。麻生さんは、これをナチス憲法としたのか?

 「…ある日気づいたら…」これはない!「ある日気づいたら、日本国王が、金正恩だった」これと同じらいあり得ない話。

 麻生さん、御近所の毒舌オヤジなんだもの!ウケたい!毒舌で満座を沸かせたい!総理の時もそうだった。今もなーんにも変わっていない。このまま内閣にいても、きっとまた舌禍を起こしますよ。
 困るのは、麻生さんの「ウケたい欲」のために、日本という国が国際的信用を落とすこと。今しばらく麻生さんの口には、ガムテープを貼っておかなければ…。