アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

介護職員…待遇改善で優秀な人を繋ぎ止めなければ…

2013年08月29日 | Weblog
特老ホームに入所した、義母の様子を見に行ってきました。…あまりの変容ぶりに、びっくりしました!

 入所前の様子は…
 1 一人称は、「オレ様」。二人称は、「オメ(オマエの短縮形)」
 2 誰に介護されているか、自分は何物なのか分からない。
 3 下の始末…できない。それどころか、たっぷりの尿をふくんだ尿もれパットを振り回して、「自分のものではない。陥れるようなウソをつくな」と言う意味の罵声。
 4 四六時中、痰を吐くような、「オエッ!オエッ!」という咳払い。
 5 口をつく言語は、「バカヤロウ」「コノヤロウ」「アホ」その他罵詈雑言。
 なにしろ、要介護4ですから。

 で、入所してどうなっていたか?
 1 私の姓名を言い当てた!奇跡に近い快挙です。
 2 「オレ様」「オメ」「オエッ!オエッ!」「バカヤロウ」「コノヤロウ」「アホ」が一切出てこない!
 3 話題をさがして会話を盛り上げようとした!気配りまでできるようになっていた!
 4 オムツを外し、パンツをはいていた(尿もれパットは着けている)。
 ケアマネとしての勤務経験がある家人の見立てでは、「要介護2程度」にまで良化しているという。

 どうして良い方向に変わってきたか?精神科の医師に一時処方されていた、「アリセプト」「抑肝散」「メマリー」で、完全におかしくなってしまった。「アリセプト」を止めてもらって、メマリーを半分にしてもらって…およそ1か月。素人診断ですが、「アリセプト」の成分が消えて、本来の姿に戻りつつあるのではないか…。

 特老ホームの職員たちは、すれちがう度に、「こんにちは」と声を掛けてくれました。面会に来た私どもにまで笑顔をサービスしてくださる。嬉しいことです。
 で、全国的にみた介護職員の平均月給は、およそ21万円だという。仕事内容の割に賃金が低い。そんなわけで、介護職員の離職率は、17%(2012年)なのだと。

 そして…面会に行った翌朝、特老ホームから電話が…
 「転倒して、足を痛がっているので病院へ連れて行きます」
 診断は、「大腿頸骨骨折。放っておいてもどうしようもないので、手術します」。
 89歳ですよ…全身麻酔して、骨髄に金属棒を2方向から刺しボルトでつなぐ…。骨がくっついても、歩行出来るまでに回復するのは…。死ぬまで寝たきり…。介護職員は、「スミマセンでした」と謝っていましたが…。こちらが何を言っても、時間を巻き戻すことはできませんから、黙ってました。

 有能な介護職員なら、転倒させなかったのかなあ?有能な人材を繋ぎ止めておくべき介護職員の給料は、どうやったら上がるのでしょうか。
 数年後の日本は、3人に1人が65歳以上。皆さんどんどん認知症になっていきます。有能な介護職員が離職していかないように、魅力的な待遇にしなければ。だから消費税増税?年金で細々と暮らしている身にとってそれがまた厳しい…。

 義母の手術は本日正午過ぎに開始です…。