アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

身を美しくするのが躾などとは言いません

2011年04月19日 | Weblog
 家の中で帽子をかぶるな
 靴を脱いだら揃えろ
 歩きながらものを食べるな(ガムを噛みながら歩くな)
 ポケットに手を突っ込むな
 肘をつくな
 弱い者をいじめるな
 (食べ物の)好き嫌いをするな
 箸で皿を引きずるな

 還暦を過ぎている人は、ニヤリと笑うでしょう。若い人(20~44歳)は、「それ何?」ってところでしょうか?
 45歳~還暦までの人はどうなんだって?知っている人もいれば、知らない人もいるというところでしょう。
 なぜ、若い人が20~44歳なんだって?骨密度を測定するときの単位、「%YAM」の基準となる若年成人…「20~44歳までの人」と、なっているのです。

 冒頭の戒めは、その昔(50年以上前)親が子に口を酸っぱくして躾けた事柄です。もっとも、まだまだありますが、思いつくだけ挙げました。私は、今でもこれらの親からの教えを守っています。
 と、ところが、どう見ても70歳を越えていると思われる爺さまが、自転車を漕ぎながらアイスキャンディーを食べていた!この温厚な私が、自転車ごと蹴り倒してやろうかと思いましたよ。70歳を越えているんだから、当然親から躾けられていると考えられるのに!高齢者が、敵性食品であるアイスキャンディーを食べるということ自体が気にくわないですし。(「敵性」ではなく、「適正」じゃないかって?アイスキャンディーが高齢者の適正食品なわけないでしょう!「敵性」は、もちろんジョーキングです。欧米はトモダチです)
 笑ってしまったのは、中学生くらいの子が、歩きながら弁当を食べていたのを目撃したとき。おにぎりではなく幕の内弁当…つまり、箸を使って食べながら街を歩いていた。跳び蹴りを食らわせてもびくともしないような体格でした。これは、笑うしかなかったです。
 あと、高齢者がガムを噛んでいるのが目立つ。なぜ?子供時代はガムを買ってもらえなかったから、今になってその仇を討っている…。多分そうでしょう。私はガムなど、噛みません!入れ歯にくっつくからだろうって?そ、その通り!なぜさとられたのかなあ?

 駄菓子屋を営む78歳の女性(早い話が婆さま)が、テレビに出ておりました。数人の子供達がその駄菓子屋に入ってきました。子供の一人が、コートのポケットに手を突っ込んでおりました…店主の女性が、その子に78歳とは思えぬ大声で言いました…
 「ポケットに手を突っ込むな!」

 そのあとの子供の態度はどうだったか?
 1 無視した
 2 「ルッセンダヨ、ババア!」など罵声で返した
 3 「ゴメンナサイ」と謝った
 4 すぐにポケットから手を出し照れ笑い
 正解は、「4」でした。いい子でしょう!この子は、駄菓子屋の常連でいつも婆さまに叱られていると思います。
 それにしてもこの婆さま、世の中の親、保護者、大人たちがやらなければならない役目を一手に担っている。このような高齢者がおられるということに感動すら覚え、素直に応じた子供にも驚かされました。

 歩き食いの若者に、「歩きながら食うな」と、…言えないですねえ。  
 ファミレスで、好き嫌いをする見知らぬ家族に、「好き嫌いするな」と、…言えないですねえ。78歳の駄菓子屋の婆さま、凄いです・・・。