アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

タバコじゃないホープス、聖護院じゃないカブ、子鹿じゃないバンビ

2011年04月15日 | Weblog
新学期が始まって…楽しみだなあ!何がって?ホープス、カブ、バンビが!
 ホープス、カブ、バンビ・・・これらって何?即座に解る人って結構少ないんじゃないでしょうか?バンビは解るが、「カブ」は、「蕪(かぶ:ダイコンの仲間の)」なのか、「株(かぶ:株式の)なのか?バンビの仲間に、「カブ」なんていたかなあ?「ホープス」という動物も、聞いたことがない…?
 ホープス、カブ、バンビに、「カデット」を加えると、「ああ!卓球の学年別の名称のことだ」と、みなさん頷かれる。
 カデット(cadet:見習生)は、高校2年生以下のクラス。
 ホープス(hopes:希望、期待)は、小学6年生以下
 カブは、 小学生3年から4年生。カブは、蕪でも株でもなく英語の「cub」。cubは、クマ・ライオン・キツネなど肉食動物の子。ボーイスカウト経験者は、「説明するなよ、そんなこと」ってとこでしょうか。年少隊をカブと呼ぶので。オートバイのスーパーカブも、この幼獣からの命名でしょう。
 バンビは、小学2年生以下。bambiの元々の意味は、「初心者」。ディズニーのアニメーション映画で、主人公の雄の仔鹿をバンビとしたものだから、仔鹿のことをバンビと呼ぶようになった。坂本佳一選手の愛称がバンビでした。えっ!知らない?東邦高校の1年生エースで、甲子園の決勝まで進んだんですよ!1977年の夏の甲子園で…ちょっと古かったかな。
バンビミルクキャラメル!これも知らないの?鹿肉入りのキャラメル…ンなわけないですね(池田製菓の普通のキャラメルでした)。

 1月に卓球の全日本選手権が行われました。女子シングルスで石川佳純さんが優勝!17歳!佳純さんの顔、キリッとしたいい顔ですよ。福原愛さんも可愛いけど、佳純さんを見たあと福原愛さんを見ると、ゆるーい気持ちになります。もっとも、それはそれでよい。
 男子シングルスの水谷隼さんは、5連覇だという。21歳で5連覇?と、いうことは、17歳からずっと全日本選手権で優勝しているの?日本の卓球界は、広い底辺から、若手がどんどん台頭していますねーっ!

 で、全日本選手権で驚かされたのは、小学生の活躍。10歳の伊藤美誠(みま)ちゃんと、同じく10歳の平野美宇(みう)ちゃんが1回戦を突破。この二人、ポスト福原、ポスト石川は間違いない。福原・石川を超えるかもしれません。美宇ちゃんの練習ぶりをテレビで観ましたが…来年は、ベスト4に入ってもおかしくない。美誠ちゃんも毎日4時間以上の練習をこなしているでしょうから、今年も凄いですよ。

 腕力と頭髪の淋しさが自慢の私が、卓球で美宇ちゃん・美誠ちゃんに勝負を挑んで勝てるか?200%勝てない。と、いうか、1点も取れないでしょう。そういう意味で、卓球というスポーツは、非常に公平なスポーツということになります。年齢・性別・身長・体重・キリッとした顔・ゆるーい顔・金持ち・貧乏人…なーんも関係ない。実力あるのみ。

 中央大学の坂本夕佳さんは、美宇ちゃんと対戦して、1-3で敗退。気の毒でした。大学まで卓球を続けてきた夕佳さん、小学4年生に完敗…これって…。「今までの努力は、なんだったんだぁ!」と、思ったことでしょう。
 その夕佳さん、瀬山辰男さんと組んで翌日の混合ダブルスにも出場。あれよあれよという間に勝ち上がり、な、な、なんと優勝!決勝の相手は、松平健太さんと、女子シングルスの優勝者石川佳純さんというゴールデンペア。小学生に負けた翌日、女子シングルスの優勝者に勝つ…このようなことが起こる。「今までの努力が…まあ、花開いた」努力の花って、咲かなかったり咲いたり…。

 日本の卓球、バンビ、カブ、ホープス、カデット…実にシステマチックに若年層を強化している。夕佳さんの優勝もフロックではない。実力があったから。
ロンドン五輪(2012年)が楽しみです。美宇ちゃんは、「オリンピックで金メダルを取ります」と言っていた。「ロンドンオリンピックで…」とは、言ってなかったけど、いつの日か実現させることは間違いなしです。