アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

おがくずと新聞紙を投下した?

2011年04月05日 | Weblog
 東京電力福島第一原子力発電所2号機の取水口近くから、高濃度の放射性物質を含む汚染水が海に流出し続けている。この度は、どの問題も大変だけど、放射性物質で汚染された水が海に入ったら魚介類が汚染されてしまいます。

 汚染水は、立て坑近くに開いた約20センチの亀裂から漏れている。立て坑をコンクリートでふさぐ作業を行ったが、流出を抑えられなかった。それで…おがくず約60キロと刻んだ新聞紙を投下して流出を抑えようとしたが、流出量の減少はみられなかった…。

 びっくりしたーっ!人類が宇宙船で暮らす時代に、放射性物質汚染水の流出を止めるのに、「おがくずと新聞紙」を投げ込んでいた!一瞬、何を言っているのか分かりませんでしたよ。「放射性物質VSおがくずと新聞紙」この落差の大きさ!

 東海村の臨界事故の時もびっくりしました。もう10年以上経つので(1999年9月)記憶が薄れている人もおられるかも知れませんが…核燃料の原料であるウラン化合物の粉末を溶解する工程で、バケツを使って作業した!小麦粉を水で溶くのと違うのに…。その結果、溶液が臨界状態となり、中性子線等の放射線が大量に放射された。作業員3名中2名が死亡、核燃料加工施設内にいた667名が被曝した。核燃料を作るのに、バケツで作業するなよなーっ!

 「新聞紙」とは何か?読んでいない新聞は、「新聞」。読み終えた新聞が、「新聞紙」。これは、赤ちゃん以外皆さん分かる。しかし、「おがくず」は、小学生に説明するのが大変ですよ。ノコを所有している家が少ないし、ノコは分かっても木を切った経験などあるはずもなく…。「『くず』は分かるんですが、『おが』って何ですか?」という話になる。

 約20センチの亀裂を、首尾良くおがくずとキザミ新聞紙(細かく切ったもの)で塞ぐことが出来たとして、放射性物質の汚染水が、「はいそうですか、流出やーめた!」と、なるんでしょうかねえ。素直に引き下がるとは思えない。おがくずも新聞紙も水に弱い…。ビニールを細かく裁断して投下するのはどうなんでしょう?紙粘土もいいかもしれません。そういう問題ではないか…

 米国は、原発から半径80kmの範囲に住む米国人に避難勧告しました。日本は、半径20kmが避難、半径30kmが屋内待避…。この差は何?原子力関連は、どちらの国の研究が進んでいる?もちろん米国。と、いうことは…20~30kmは、ひょっとして、危ないんじゃないのか?

 原子力の専門家が米国からも応援来てくれている。
フランスからも来た。サルコジさんまで来た。とにかく、早期に解決していただきたい。すでに「早期」という言葉が使えないほど時が過ぎている…。