アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

反原発と高円寺純情商店街

2011年04月21日 | Weblog
 「東京・高円寺で反原発を訴える大規模デモ」…なんで高円寺なんだぁ?「おやすみアンモナイト」じゃあるまし。
 東京で好きな町はいくつかあるが、やはり高円寺が一番。南口へ降りると、広場のようなものがあって、高円寺純情商店街が続いていた。いつの話かって?…し、昭和40年代…(古すぎるかぁ…)。おもしろかったのは、商店街の新入社員。中学を出て東北から出てきた男の子、高卒で宮崎から出てきた女の子…「高円寺純情商店街」は、「お国訛りストリート」と化していたことですねえ。

 「ねじめ商店(乾物屋)もあったか」って?ありました。私が知っている「ねじめ正一さん」は、日大二高から青山学院大学の経済学部へ入ったあたり。商店街では、有名人でした。お父さんが俳句界で名が売れた人だったせいか…。

 閑話休題。なんで高円寺で反原発のデモ?やはり、「おやすみアンモナイト」でした。「素人の乱」…説明は長くなるが…さわりだけでも書かなければ先へ進めない…
「素人の乱」…元々は、マツモトさんという人が始めたリサイクルショップ。(マツモトキヨシとは関係ない…。以下、Mさんとします)Mさんの信奉者(?)が、素人の乱の暖簾分けのような形で、様々な業種で商店経営。それがたまたま高円寺周辺。

 Mさんの輝かしい経歴等…(時間的経緯、順番不同)
1 「貧乏人大反乱集団」の主宰。
2 「法政大学の貧乏くささを守る会」を結成して闘争!
(1) 飲酒闘争…ひたすら酒を飲む
(2) 焼肉闘争…(大学の事務室前で)焼肉
(3) くさや闘争…(事務室前で)くさやを焼く
(4) 学食闘争…(味や値段への不満を訴えて)学生食堂に突入。結果は、値下げに成功したらしい。
3 「全日本貧乏学生総連合」(全貧連)を結成。全貧連は、 日本各地の13大学に支部をもっていた時代もあった(最近の組織状況は不明)。
4 「高円寺ニート組合」設立。なぜか、放置自転車の撤去反対を訴えるデモを行なった。(放置自転車反対ではなく、撤去反対ですから!)
 まだまだあるが、ありすぎて書ききれない。

 さて、高円寺の原発反対デモ。Mさんとそのグループである「素人の乱」が発起人。ロック、ちんどん屋などの生演奏とともに、デモ行進。主催者発表では約1万5千人が参加したという。ま、まじっすかぁ?その数は、ないと思うが
 動画サービスでもこのデモは生中継されて、閲覧者数は1万人以上になった…この数は、信用できる。

 「原発反対」のデモであったことは分かるが、それに至るまでの、「日本の電力」をどうしようとしているのかの主張は見えない。良かったこととしては、当日集まった義捐金を、南相馬市(高円寺と姉妹関係があるという)へ送ったことかな。

 「素人の乱」を、もっと高く評価しろって?「おもしろい」という点では評価しています。なぜなら、私と同じ考え方だから。「全学連」ならぬ、「全貧連」…パロディーです。Mさんは、「(全学連のような)既存の学生運動は、立派な主張があるが、学生の心には響いていない。主張するならおもしろさを追求しなければね」(これが私と同じ考え方)
 「原発反対」については、もっと内容に踏み込んでデモを考えてほしいね。ロック、ちんどん屋などの生演奏でのお祭りデモは、デモのためのデモであって、原発反対の訴えは弱い。おもしろくないもの!それから、高円寺純情商店街を壊さないでね。