国道212号線沿いにある 「 姫塚 」 の案内板
国道212号線を中津から日田に向かって耶馬渓高校を過ぎると
右側に姫塚と書かれた案内板がある。
中津城で宇都宮鎮房が謀殺されたのを奥殿で聞いた千代姫と従女達は
逃げだそうとしましたが黒田の家臣達に捕らえられてしまいます。
がしかし幾人かの従女たちは混乱のなか、中津城を脱出します。
逃げ延びたのは十数名といいます。
従女達は山国川をのぼり、山国街道の間道をつたい耶馬溪口ノ林にある
宇都宮家分家の菩提寺専光寺まで逃げ延びようとします。
足を血に染め専光寺に逃げ延び着いたのはその日の真夜中だといいます。
詳細を聞いた住職は仏間でしばしの眠りにつかせます。
しかし夜明け近くに人馬の音が響いてきます、
黒田の追い人と悟り、危険を感じた住職はただちに従女達を起こし、
寺の裏から細道伝いに川沿いの畑の方に逃がします。
しかし、黒田の追っ手は逃げ行く従女達を見つけ、
畑の中で従女達を切り殺してしまいます。
この従女達を憐れに思った住職と里人達は畑の中に小さな石塚をつくり、
手厚く葬ったそうです。
この塚は姫塚とよばれ、地域の人々により近年まで手厚くまつられている。