ボクらの青春時代は、
スマホはおろか、
携帯電話もなければメールもない時代だったので、
想いを伝えるのは、手紙が主流だった。
もちろん、それは想いを寄せた人への恋文である。
いま思うと、あのころは純情で、
” 好きです ” などの歯の浮いたようなコトバは照れがあって
ストレートに書けなくて、
自分の夢とか思想とかを書いた真面目な文面だったように思う。
最近あるメモ紙の文字に恋をした。
顔も知らなければ名前すら知らない人の文字に・・・
「 文字に恋? 」 って思うかも知れないけれど、
白い紙に書かれた文字に恋をしたのである。