一たん早めに並ばれ下がったユーバレーベンに追い詰められる
1着になって白毛馬初の芝での重賞制覇となった
茶色、黒色、灰色……。
中央競馬に出走する競走馬の毛色はさまざまだが、
最も珍しい白毛の馬が注目された。
札幌競馬場で行われる重賞レースの札幌2歳ステークス
( GⅢ、芝1800メートル ) に白毛のソダシ ( 2歳牝馬 ) が出走し、
白毛馬として中央競馬史上初の芝の重賞制覇に挑んだ。
「 白毛馬は走らない 」 という評価を覆してきた 「 白馬の一族 」 の血を引くソダシは、
1分48秒2のレコードタイムのおまけつきで競馬史に新たな一歩を刻んだ。
日本中央競馬会( JRA )によると、
中央競馬に登録されている8115頭(9月3日現在)の毛色は細かく8種類に分かれている。
このうち白毛は8頭と最も少なく、割合は0・1%にも満たない。
そんな希少な白毛馬が誕生した背景について、
「 突然変異と遺伝によるものと2種類ある 」 と説明する。
ソダシの祖母シラユキヒメは突然変異だったが、
母ブチコも白毛でソダシは遺伝による白毛とされる。
ソダシの血統をたどれば、
サンデーサイレンス青鹿毛とウエイブウインド鹿毛から生まれた祖母シラユキヒメは突然変異の白毛。
そのシラユキヒメ白毛とキングカメハメハ鹿毛との間に生まれた母ブチコは白毛。
そのブチコとクロフネ葦毛の子がソダシである。
ちなみにソダシという馬名の由来はサンスクリット語で、 「 純粋・輝き 」 の意味である。