鹿毛馬神籠石は、鹿毛馬川に面した馬蹄型の丘陵地に形成された神籠石で、
築造年代や目的については諸説ありますが、
おおよそ7世紀頃(1400〜1300年前)に造られた古代の山城というのが一般的です。
通常は、神籠石は200メートルを越える高い場所に築かれる事が多いのですが、
鹿毛馬神籠石は、30〜80メートルの低い丘陵地に築かれている事が特徴的です。
列石は約1,800個もの切石が使われ、
全長約2キロメートルに渉って土塁の腰石が形成されており、
標高の低い場所に建てられており、
谷部には暗渠式(あんきょしき)の水門が2ヵ所あります。
水門跡の調査で、7世紀前半の須惠器甕破片(すえきかめはへん)が出土し、
築造年代に手掛かりを与えました。
鹿毛馬神籠石は、昭和20年2月に約3万4302㎡が国の指定史跡に指定され、
平成14年3月に追加指定を受け、総面積35万8238㎡となっています。