うと餅と小袖餅
宇土櫓が描かれたタペストリー
コンビニを兼ねた店は駅前通りに面している
うと餅の正面にあるJR宇土駅
うと餅から市街地に向かって100mほどの場所にある 「 小袖餅 」
昨日、宇土アリーナに行った帰りに 「 うと餅と小袖餅 」 を買った。
熊本に住んでいた時は宇土駅に車を停めてよく買っていたが、
石橋の探訪などで宇土を訪れる時は連泊するので買い控えていた。
と言うのも、どちらも賞味期限が短いからで、
昨日のように日帰りならば可能だが、だけど気温が高くなる夏場は避けたい。
そうそう、小袖餅の由来を書いておきたい。
永正十四年の或日宇土城主名和伯耆左衛門尉は、
民情を見んものと独り忍びで城下を歩かれ、
とある町端れの茶店に這入り心ゆくばかり餅を味われました。
城主のお顔を知らない茶店の娘静江は、
さっさっと出て行かれる城主に 「 お餅代を戴きます 」 と申しました。
城主はお金が無いのに気付、ほとほと困られ遂に小袖を切って
「是を持って城内に来い。さすれば餅代をとらす」と言って立ち去られました。
小袖の紋で城主であることを知った娘静江は自分の無礼の罰が母に及ぶ事を恐れ、
其夜城内に忍び込み母を救けて私独り成敗して下さいと嘆願いたしました。
城主は静江の孝心に感激せられ、小袖と沢山のお金を下し置れました。
それから静江の孝心と餅の美味を賞へて、
誰言ふとなく 「 小袖餅 」 と名付けられ次の様な俗謡さえ流行しました。
“ 餅は餅でも小袖の餅は、可愛い静江の味がする ” 。