その名を見て思わず足を止めて二度見したバクチノキ。
今日のジャパンカップは丸裸になりたくないが、元くらいは取りたい。
樹皮が剥離し幹が顕になる様を、
バクチで有り金をすって丸裸になることにたとえ、
バクチノキと呼ばれるようになった。
元来は庭木として使われることは少なかったが、
江戸時代に博徒の信仰の対象となったことなどを契機として、
庭に使われるようになった。
刈り込みに強く、枝葉が密生するため垣根に使われるが、
背丈が高くなり過ぎるため、近縁のセイヨウバクチノキの方が人気が高い。
葉には青酸を含む杏仁水 ( バクチ水 ) が含まれ、咳止めや鎮痛剤に使われる。
また、樹皮は染料 ( 黄色 ) の材料となる。
各地にバクチノキの名木があるが、神奈川県小田原市早川字飛乱地に名木があり、
これにちなんで別名 「 ビランジュ 」 があるが、
( インドの 「 毘蘭樹 」 とバクチノキを混同したという説もある。 )