佐渡市金丸地区で40年余り作陶に打ち込んでいる若林善一さん親子が、この度井の頭線「新代田駅」近くの“アトリエビー”で親子二代展を開きます。
【案内はがき】
表
裏
★ 会場 はがきでは小さくて読めないかと思いますので、PCで調べたものを記します。
WASABI-Eli�・i (ワサビ・エリシ)
営業時間:11:00~17:00(木・金 13:00~19:00)
定休日:火曜日(祝日は営業)
王井の頭線「新代田駅」「東松原駅」徒歩3分。
「大森操車場」および「新宿西口」より「新代田」行きバスあり。
小田急線「世田谷代田駅」・京王線「代田橋駅」徒歩10分。
お車でのお越しの際は近くのコインパーキングをご利用ください。
156-0042 東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 ろ60
TEL : 03-6379-2590
atölye B(アトリエ ビー)はWASABI-Eli�・iの2階と3階です。
★ 開催日
〇 若林善一展 8月29日~9月10日
〇 若林千春展 9月12日~9月24日
★ 営業時間
上記の会場の部にある時間です。
先日、同級生から案内はがきが送られて来ましたが、若林さんとは面識がなく「どんな方かしら」とPCで調べましたら、佐渡のお得なクーポンマガジン『エスライフ』に若林さんの記事が載っていました。
早速同社に電話、西野社長から掲載の了解を得ましたので、ここにご紹介します。
お時間の許される方は、ぜひ足を運んで、佐渡の陶芸に一生をかけている親子の作品をご覧くださいますようお願いします。
◎ 佐渡のお得な
クーポンマガジン
『エスライフ』に掲載されている若林善一さんの記事を紹介します。
『エスライフ』2012年10・11月号
一窯陶工
若林善一さん
金丸に一窯を構えて30年余。
ものづくりへの思い、佐渡の陶芸の未来について聞きました。
ろくろの面白さに夢中になる
中学一年生の三学期頃、初めて陶芸をやった。授業じゃなくてクラブ活動みたいなもんだな。
先生のところには手回しのろくろがあって、あんなんで物が作れるのか!と思って陶芸に没頭した。
仲間もいたから、学校が終わったら毎日通った。
初めて作ったのは皿っぽいちゅうかな・・・大したものはできないよ。ただ、とにかく作るのが面白くてもう夢中になったな。
中学を出て陶芸の道へ
おらっちが修業に入った頃は徒弟制度の最後の方で、入ったら雑用と子守り。
修業中は自分の思う物は絶対に作らせない。本当はやりたくてやりたくて、もうだちかんなるくらいにやらせなくて、それからやることが本物なんだと自分でも思う。
十年は我慢せい、という時代で、土の仕事をやらせてもらえたのは八年くらい経ってから。
雑用の間に親方の仕事を見て、技術は盗んで覚える。
今の人はさ、ちっとも教えてもらえないと言うんだよな。バカヤロー、楽して教えてもらおうなんて甘いよね。
創意工夫してやってみる意気込みが必要。
修業中は時間があればろくろを使わせてくれたし、月一回の休みも一所懸命練習した。
親方はそういうのを見とるんだよな。
やめようと思って逃げたことが一回だけある。ずっと同じことをやっとると、自分のやりたいことはこれじゃないんでねぇか、という気持ちが出てくる。修業は自分のためなんだけどな。他所へ出て違う物を見てみたいという気持ちがものすごくあったのんさ。
およそ十年の修業で独立
終業時代は赤焼(無名異焼)を作っていたけれど、当時は相川以外にはその土を売らなかった。だから独立した時は、これまでやったことのない焼き物の世界に飛び込んだ。自分にとってはそれがかえって良かった気がする。最初から手探りで何も知らずにやるから本を見たり人の話を聞いたりして自分でやりながら覚えた。
不安を抱えながらも目線は高く
作陶の過程で一番すきな瞬間は、土をいじりながら完成形を想像している時。作り手としては、気持ちはいつも最高の、人間国宝以上の傑作を狙うわけだね、実際のできは別として。そうやって目線を高くしていないと良い物はできてこない。
初めて陶芸に携わった時から数えると四十七物はあるが、どうしたら良いかは未だ模索中。
焼き物は、生み手と持ち主で育てるもの。焼き物には年。作りたい理想の使うからこその良さや楽しみがあるから、飾っておくのではなくてやっぱり使ってほしいね。使って壊してもらわにゃおいらっち生活できんさ(笑) 仕事をしていて、これで良いのかと不安になる時がある。うじうじうじうじして、なかなか浮かび上がれない。今浮かび上がってねぇんだっちゃ(笑)。作品のできをどうのこうの言っても、一番不安なのはやっぱり生活面。口にはなかなか出せないんだけどね。でもこうやって生活に不安を感じていても、あれ嫌、これ嫌、それはできん、と言うだけ大したもんだ、俺も(笑)。
継承と未来
親子だからといって技術が伝わるということはない。一番伝わるのは、一人をトップとしたプロ集団だと思う。絵付けのプロ、ろくろのプロというように分業の形態ができていれば、技術が最高レベルで残って行く可能性があるわな。
佐渡は新潟県内で一番まとまって陶芸が盛ん。陶芸をやる土と土地はあるから。自分が思うに、佐渡で陶芸をやりたいという人を幅広く受け入れ応援してやれば、佐渡、ひいては新潟の、陶芸の土壌ができてくるんでねぇかな。
佐渡を陶芸の産地にしようっちゅうなら、商品のプロデューサーや売る人がいて、市や県を挙げて応援しましょうっちゅうなら、全体として技術的にもある程度のレベルまで行くんだかもわからん。
注文を取ってくる人、作る人、売る人、応援する人、というような分業体制を作ってお金を生み出し、皆が生活できるようにすれば、次の世代も育てやすい。そうすれば、佐渡の焼き物はこれからも残っていくと思う。
一窯
新潟県佐渡市金丸381-1
0259-55-3725
不定休
■佐渡情報
2013 S*Life all right reserved.
【案内はがき】
表
裏
★ 会場 はがきでは小さくて読めないかと思いますので、PCで調べたものを記します。
WASABI-Eli�・i (ワサビ・エリシ)
営業時間:11:00~17:00(木・金 13:00~19:00)
定休日:火曜日(祝日は営業)
王井の頭線「新代田駅」「東松原駅」徒歩3分。
「大森操車場」および「新宿西口」より「新代田」行きバスあり。
小田急線「世田谷代田駅」・京王線「代田橋駅」徒歩10分。
お車でのお越しの際は近くのコインパーキングをご利用ください。
156-0042 東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 ろ60
TEL : 03-6379-2590
atölye B(アトリエ ビー)はWASABI-Eli�・iの2階と3階です。
★ 開催日
〇 若林善一展 8月29日~9月10日
〇 若林千春展 9月12日~9月24日
★ 営業時間
上記の会場の部にある時間です。
先日、同級生から案内はがきが送られて来ましたが、若林さんとは面識がなく「どんな方かしら」とPCで調べましたら、佐渡のお得なクーポンマガジン『エスライフ』に若林さんの記事が載っていました。
早速同社に電話、西野社長から掲載の了解を得ましたので、ここにご紹介します。
お時間の許される方は、ぜひ足を運んで、佐渡の陶芸に一生をかけている親子の作品をご覧くださいますようお願いします。
◎ 佐渡のお得な
クーポンマガジン
『エスライフ』に掲載されている若林善一さんの記事を紹介します。
『エスライフ』2012年10・11月号
一窯陶工
若林善一さん
金丸に一窯を構えて30年余。
ものづくりへの思い、佐渡の陶芸の未来について聞きました。
ろくろの面白さに夢中になる
中学一年生の三学期頃、初めて陶芸をやった。授業じゃなくてクラブ活動みたいなもんだな。
先生のところには手回しのろくろがあって、あんなんで物が作れるのか!と思って陶芸に没頭した。
仲間もいたから、学校が終わったら毎日通った。
初めて作ったのは皿っぽいちゅうかな・・・大したものはできないよ。ただ、とにかく作るのが面白くてもう夢中になったな。
中学を出て陶芸の道へ
おらっちが修業に入った頃は徒弟制度の最後の方で、入ったら雑用と子守り。
修業中は自分の思う物は絶対に作らせない。本当はやりたくてやりたくて、もうだちかんなるくらいにやらせなくて、それからやることが本物なんだと自分でも思う。
十年は我慢せい、という時代で、土の仕事をやらせてもらえたのは八年くらい経ってから。
雑用の間に親方の仕事を見て、技術は盗んで覚える。
今の人はさ、ちっとも教えてもらえないと言うんだよな。バカヤロー、楽して教えてもらおうなんて甘いよね。
創意工夫してやってみる意気込みが必要。
修業中は時間があればろくろを使わせてくれたし、月一回の休みも一所懸命練習した。
親方はそういうのを見とるんだよな。
やめようと思って逃げたことが一回だけある。ずっと同じことをやっとると、自分のやりたいことはこれじゃないんでねぇか、という気持ちが出てくる。修業は自分のためなんだけどな。他所へ出て違う物を見てみたいという気持ちがものすごくあったのんさ。
およそ十年の修業で独立
終業時代は赤焼(無名異焼)を作っていたけれど、当時は相川以外にはその土を売らなかった。だから独立した時は、これまでやったことのない焼き物の世界に飛び込んだ。自分にとってはそれがかえって良かった気がする。最初から手探りで何も知らずにやるから本を見たり人の話を聞いたりして自分でやりながら覚えた。
不安を抱えながらも目線は高く
作陶の過程で一番すきな瞬間は、土をいじりながら完成形を想像している時。作り手としては、気持ちはいつも最高の、人間国宝以上の傑作を狙うわけだね、実際のできは別として。そうやって目線を高くしていないと良い物はできてこない。
初めて陶芸に携わった時から数えると四十七物はあるが、どうしたら良いかは未だ模索中。
焼き物は、生み手と持ち主で育てるもの。焼き物には年。作りたい理想の使うからこその良さや楽しみがあるから、飾っておくのではなくてやっぱり使ってほしいね。使って壊してもらわにゃおいらっち生活できんさ(笑) 仕事をしていて、これで良いのかと不安になる時がある。うじうじうじうじして、なかなか浮かび上がれない。今浮かび上がってねぇんだっちゃ(笑)。作品のできをどうのこうの言っても、一番不安なのはやっぱり生活面。口にはなかなか出せないんだけどね。でもこうやって生活に不安を感じていても、あれ嫌、これ嫌、それはできん、と言うだけ大したもんだ、俺も(笑)。
継承と未来
親子だからといって技術が伝わるということはない。一番伝わるのは、一人をトップとしたプロ集団だと思う。絵付けのプロ、ろくろのプロというように分業の形態ができていれば、技術が最高レベルで残って行く可能性があるわな。
佐渡は新潟県内で一番まとまって陶芸が盛ん。陶芸をやる土と土地はあるから。自分が思うに、佐渡で陶芸をやりたいという人を幅広く受け入れ応援してやれば、佐渡、ひいては新潟の、陶芸の土壌ができてくるんでねぇかな。
佐渡を陶芸の産地にしようっちゅうなら、商品のプロデューサーや売る人がいて、市や県を挙げて応援しましょうっちゅうなら、全体として技術的にもある程度のレベルまで行くんだかもわからん。
注文を取ってくる人、作る人、売る人、応援する人、というような分業体制を作ってお金を生み出し、皆が生活できるようにすれば、次の世代も育てやすい。そうすれば、佐渡の焼き物はこれからも残っていくと思う。
一窯
新潟県佐渡市金丸381-1
0259-55-3725
不定休
■佐渡情報
2013 S*Life all right reserved.