“しなやかに、清々しく”

日常の出来事等を気ままに発信したい。

オペラ「夕鶴」を楽しんできました。

2018-08-01 20:25:54 | Weblog
 8月1日(水曜日)14時30分から、新国立劇場(オペラパレス)において開演されたオペラ「夕鶴」を楽しんで来ました。
 その前にちょっと。
 実は、この新国立劇場のある初台の広大な土地には、50数年前、卒業論文作成のため週3~4日、1年間通った大変懐かしい場所。
 当時、本土地には、通産省管轄の東京工業試験場があり、先生方が日夜研究に励んでいました。
 私が3年の後期に選んだ卒論ゼミの教授が、4月に急きょ米国に留学することになったので、教授の推薦で東京工業試験場に行ったものです。
 元素トリウムの有機溶媒による抽出の研究のお手伝いをし、卒論としてまとめ上げました。
 其の数年後指導した先生(当時40歳前後だったが、すでに理学、工学の両博士号を持っていた)は、某国立大学の教授に転出されましたが、私が某製薬会社の研究室に就職勤務するようになった関係で、その後も長くお付き合いをさせていただきました。
 ということで、新国立劇場のある場所は、懐かしく、今回時間に余裕があったので、建物の内部を家内と観てまわりました。







 まったく面影はありませんが、敷地構造から「この辺が通った研究室のあった場所だなぁ~」と思い出して家内に説明しました。

 長くなりましたが、さて、今日のオペラは、「夕鶴」。
 ご存知の方も多いと思いますが、このオペラ「夕鶴」は、佐渡に伝わる昔ばなし「鶴の恩返し」を元にしています。
 佐渡市北片辺(外海府)には、オペラ「夕鶴」の元となった「鶴女房」の作者木下順二自筆の夕鶴の記念碑が建っています。


JTBるるぶ&MOREから借用。

 数年前アミューズメント佐渡で、ソプラノ歌手家田紀子さん主演の「夕鶴」を家内と観たことがあり、懐かしくて今回申し込んだもの。


パンフレット表紙。


会場前のロビー。入場すると人人。女性が圧倒的に多い。
 座席数1800余とのことですが、空席がほとんどない。私どもの席は2階だったが、隅まで満席。

ステージ等は、撮影、録音等禁止となっていましたのでご勘弁ください。

 オペラ「夕鶴」のあらすじについては、昔ばなし「鶴の恩返し」でご存知かと思いますので、省略します。
 
 開演するのあたって、音楽評論家「深見東州氏」が、オペラの楽しみ方等について30分ほど解説があった。
 〇 素晴らしい「声」を楽しむこと
 〇 素晴らしい演劇を楽しむこと。
 〇 舞台照明。
 等々。
 そして、「悲しさの中の美しさ」、「滅びの美しさ」を味わうこと、つうと与ひょうの「見ないでね」⇒「見たわね」 と表現する愛情の表現を存分に楽しんでもらいたい と。

 15時20分に本番が始まると、会場は、シーンと静まり返る。

 第1部約80分、後半では、鼻をすする音が聞こえる。私の隣の女性も時々ハンカチを顔に当てている。

 20分ほど休憩の後、第2部が始まった。
 第2部は、つうが機織り部屋に入ってしまったところから…。
  そして、先ほどの「見ないでね」「見たわね」、
  「もう一緒に居ることができない」・・・・。
  歌を楽しく歌った子供たち、運ず、惣ど、与ひょうが見あげる中、一羽の鶴が大空を飛んでいく・・・。
 
 悲しい物語は終わる。

 オペラ「夕鶴」は、日本で最もすぐれた作品で、海外でも数多く公演されている。
 何度見ても感激します。

 帰りには、京王デパート7階の食堂街で夕食をとり帰宅しました。


「本味楽」の天ぷらそばを注文。会話も弾む。
   
 オペラ「夕鶴」は、もちろん日本語で謡います。しかし、表現のわかりづらいところは、両サイドに字幕が表示されましたので素人でも理解することもできました。
 今回、1階の最後部では、大きな撮影機械が廻っていたので、後日CD等で発売されるのではないでしょうか。
 もし、興味のある方は、新聞等を注意してみていてください。

 以上、今日一日楽しんだことでした。
 

コメント (2)
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