西武新宿線中井駅近辺の妙正寺川を挟んでいる上落合、中落合界隈では、良質の水資源により手描き友禅や小紋などの技術が今も受け継がれている。
今では目にすることがないが、私が上京した50数年前の昭和30年中期頃には、妙正寺川のあちこちで長い染め物の水洗いが見受けられた。
この伝統ある街を染工場の職人たちが京都や金沢に並ぶ染めを皆さんに紹介しようと、商店街の人たちが十数年前に、街を丸ごと染め物で飾る ”染の小道”ギャラリーを計画、毎年この2月末の金、土、日曜の3日間紹介してきた。
しかし、一昨年暮れから始まった新型コロナのため、昨年は中止せざるを得なかったが、今年は何とか開催しようとの街の商店主の方々の熱意によって開催にこぎつけたようだ。但し、いつも開かれていた小学校内での染めの実演や完成した和服染物の展示はコロナ感染予防の観点から中止されている。
今日25日、天候が穏やかだったので、街を歩いてみたが人出は例年よりやや少ないように思われた。
でも、明日、明後日は、多くの人たちで街は賑やかなものになるでしょう。
今日歩いてみた街のギャラリーをご紹介します。
「染めの小道」パンフレット。
西武新宿線中井駅前。
駅前には染工場の職人たちが着飾って「染めの小道」の紹介をしていた。
昭和初期~中期、川の中で染め物を洗っていた妙正寺川、その川に飾られた反物。およそ100m続いている。
中井駅前通り。
通りの電柱には、写真のような旗がいっぱい飾られている。
まず、中井通りを歩くこと5分ほどの林芙美子記念館に。
やはりよくできたのれんが飾られていた。
戻って各店舗に飾られているのれんを見て廻った。すべてを紹介することができませんゆえ、私が ”これは・・・” と思ったものを・・・。
まず、当事務所に飾られているのれんを紹介します。
今年は、染めの原点というような作品でしたが、大変な技術が必要のようです。
色彩がきれいで、凝っていると思いました。
作品総計95点が店先に飾られています。すべてを紹介するわけにいかず残念です。
先のパンフレットの右側には、番号と制作者が紹介されているので参考にしてください。(読めるかな??)
なお、店先には、3月人形等もあちこちで見られました。
すべて折り紙で作られているそうです。店の奥さん曰く「見かけなかったですね。どこに居るんですか。奥さんや息子さんには時々お会いしていましたが・・・」。帰宅して家内に話すと、このお店の息子さんと弊息子(現社長)とは小学同級生とのこと。よく知っているはずだぁ~な!!
道路わきには、ミッキーたちが。
社に帰り、従業員が着ている半纏を撮らしてもらった。
かっこいいね。
なお、次作品は、2019年のギャラリーで林芙美子記念館に飾られていたものをギャラリー終了後有料で譲ってもらったものです。
林芙美子作「放浪記」の一節を書き記したもの。
1年ほど1階事務所に飾っていたが、大変大きなもの故飾る場所もなくなり、現在は2階の室に飾っています。いつも眺めては心を静めています。