まずパンフレットの冒頭に記してある文章をご紹介します。
「江戸が育てた手描き友禅や小紋など、伝統を受け継いだ技術や文化が落合・中井界隈に今でも息づいています。戦後間もない頃の東京は、京都や金沢に並ぶ染めの3大産地として全国に名を馳せていました。その中心を担ったのが水質に恵まれた神田川、妙正寺川流域だったのです。時代とともに着物産業が下火になる中でも、染めの職人たちが日々研鑽を重ねて工房を維持してきました」 とあります。
十数年前、この地区を流れる妙正寺川を挟んで、商店会とは別組織の「染の小道実行委員会」が結成され、同委員会を中心にして毎年2月下旬に3日間華々しく「染の小道」祭りを開き、街を丸ごと染め物で飾ります。
今年は、2月23~25日の開催となりました。
みずほ銀行中井支店、セブンイレブンその他いくつかの店舗などは染の小道実行委員会に加盟していないとのことで明記されていません。
うちの社長は、「昨日は〇〇署長の案内、今日は〇〇区長の案内」などと仕事そっちのけ。従業員も仕事は上の空・・・。
西武新宿線中井駅前の人人・・・。
私も2日ほど休んだ分の仕事を今日1時間ほど2階でPCをたたいてみたが、落ち着かず早々と退散。
家内と妙正寺川の状況や各店前に飾ってあるのれんを観に出かけた。ご紹介します。
妙正寺川につるされた反物。昭和時代までこの川で反物を洗っていました。
私は佐渡から初めて上京した時からこの地区に住んでおります。当時、川の中で反物を洗っていたのをよく観かけた記憶があります。
ワンちゃんの散歩で下落合駅~中井駅間の川沿いを歩くといくつかの染め物工場が目に入ります。
西武新宿線中井駅を挟んで約300mほど張られている。
昨日は霧雨だったので山手通り下のみだったそうですが、今朝9時前までによくこれだけのものを張ったものだ。ご苦労様です。
商店街に飾られているのれんをいくつかご紹介します。
作品の横に青い札がかかっています。この札にはナンバーが付けられ、作品名・作者名などが書かれています。
弊店舗に掛かっているのれん。捲ると違う絵になるというもののよう。
皆大変よくできている。 全部で102点飾ってあるそうです。
毎年二の坂上にある寺院の別棟会議室で着物等の展示会を大学生たちが開いているので、それを観ようと向かった。
が、今年は、開いていなかった。
ここまで上がったのだからと近くの住宅街を観て廻り、林芙美子邸に向かった。
階段上から観る林邸付近は素晴らしい雰囲気です。最近、上から望むことはなかった。
階段を下りて玄関を覗くと「林」の一文字の染め物。
数年前、林先生の詩の一節「花の命は短くて・・・」の書かれたのれんが飾られていたので、「染めの小道」終了後、弊社で買い求め、現在社長室に飾ってあります。ほぼ同じくらいの大きさかしら? 幅がもうちょっとあるかな!!
林邸に入らず、落合第五小学校に向かった。同小学校体育館では、新宿区染物協議会が展示会、染色体験並びに講演会が開かれていた。
和服・帯の展示。
染めの体験。
体験談に熱心に耳を傾けていた。
いゃ~、すでに2時間弱歩いたようだ。どうも前こごみになっている。
山の手通り下で一服。
提灯にいろんなことを書き、自分の名前を書いて飾っている。どういう意味があるのだろうか。
軒や空き地を借りて出店している方もたくさん見られた。
妙正寺川を覗き込む人たち・・・。
いゃ~、観て歩くだけで大変疲れる。でも、今日は大変良い天気になってよかった。明日は又崩れるようだ。
今日観た方は何か得られたものがあったのではないでしょうか。
<追加参考資料>
数年前、「染の小道祭」で林 芙美子邸玄関に飾られていたのれん。某工房と直接交渉して購入したもの。