アマゾンわんわん日記 2018

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レシフェの軍警察のストライキ

2014年05月15日 | ブラジル雑記
レシフェが大変なことになっているらしいと、帰ってくるなり夫が言いました。
夫が仕事をする会社のレシフェの会社は、国道101号線に面しています。
この国道101号線は、ナタール、ジョアン・ペッソーア、サルバドールなど、東北海岸部の主な都市をつなぐ重要な道路です。
この道路がひどい渋滞になり、そこでArrastão(集団強盗)が起こっているとか。
渋滞で動かない車を一台一台回って、強盗をして回るのです。
車を運転している方は、身動きが取れないのですからたまりません。
なので、社員の方たちが帰宅できないでたとのこと。

そのときは、どうしてそれほど道路が渋滞していたのか、何も知りませんでした…

で、今日のお昼にニュースを見ると…
レシフェは、一昨日から軍警察(PM)が給料の50%アップを要求してストライキに入ったとのこと。
その隙を突いて、本職の強盗とか普段悪いことを生業にしている人たちばかりでなく、普段はごくごく普通の暮らしをしている人たちまでが「にわか強盗」となり、商店などを荒らして回っているのです。

国道の渋滞は、バスを強盗し、それを国道に横に渡して車の流れを遮断し渋滞を発生させ、その渋滞している車を襲っていったという算段です。
頭脳犯…

州の安全局では、ペルナンブコ州のほかの地区から応援の軍警察を派遣してもらったり、市警察の取締りを強化したりしましたが、国道101号線沿線の町々での商店などへの襲撃はやまず、国に軍の出動を要請、今朝から軍が事態の沈静化のために混乱している地帯に入ったようです。

混乱の様子をお昼のニュースで見ましたが、本当にすごかった。
ごくごく普通の人たちであろう人たちが、大勢で電気店のシャッターを壊し、中から大きなテレビやもてるだけの電化製品を担ぎ出していくの。
周りには、女性も子供も群がって。
この風景、この間の無実の女性を集団でリンチして殺してしまった事件の光景に似ていたわ。
一種の集団ヒステリー状態?
とにかく、悪いことでもいけないことでも、集団でやれば怖くない、といった光景そのもの。
でっかいテレビを担いでいく姿が、この間の女性をみんなで担いでいく姿にダブって見えました。







集団強盗に荒らされた商店内の様子です。

銀行などは自衛手段として、この地域の支店の現金の引き上げ。
CarroForteと呼ばれる、装甲車のような現金輸送車が地区に入ってくるや否や、あっという間に周りに人垣ができました。
その中、降りてきた警備員たちは、空に向かって絶え間なく発砲しながら周りを固め、無事に任務完了。
現金輸送車を守る方は、発砲していても命がけ。
でもね、この現金輸送車はまだラッキーなほうだったのかも。
以前、リオで群集に囲まれて人力で横倒しにされ、現金を強奪された現金輸送車を見たことがありますから。

マナウスも先日軍警察がストライキを宣言して町中に緊張が走りましたが、幸い一晩も経たないうちに事態は解決。
それでも、何件かの強盗事件が起こったと聞きます。

先日は同じ東北海岸部のサルバドールでも軍警察のストがあり、かなりの数の殺人事件や恐ろしい数の強盗事件が起こったそうです。
レシフェでは、昨晩一晩だけですでに7件の殺人事件が起こり、多くの強盗事件が起こったとか。
今日の夕方には、さらに軍隊が投入される予定だそうです。
レシフェはサッカーのワールドカップ、日本戦が行われる街でもあります。
一日も早く、安全に観光客の方を迎えられるような環境が整うと良いと思います。
コメント (14)
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