デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
CALENDAR
2011年11月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
前月
翌月
ENTRY ARCHIVE
2025年03月
2025年02月
2025年01月
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
RECENT ENTRY
景福宮(9)
景福宮(8)
S・キング『スタンド・バイ・ミー』
景福宮(7)
景福宮(6)
景福宮(5)
景福宮(4)
同性婚認めるタイの法律、23日に施行 数百組が挙式へ
景福宮(3)
映画監督デビッド・リンチさん死去、78歳
RECENT COMMENT
オペラ座の灰燼/
近江八幡(1)
will/
近江八幡(1)
オペラ座の灰燼/
久しぶりの東京
will/
久しぶりの東京
オペラ座の灰燼/
近江神宮(1)
will/
近江神宮(1)
オペラ座の灰燼/
大阪の市営バス
オペラ座の灰燼/
今年の紅葉(2)
will/
大阪の市営バス
will/
今年の紅葉(2)
RECENT TRACKBACK
CATEGORY
韓国
(147)
ひとりよがりな回想
(270)
タイ王国
(357)
西班牙彷徨
(75)
紐育(New York)
(28)
台湾
(25)
小説
(222)
デジカメ
(987)
オペラ
(15)
Movie
(79)
絵画
(79)
ミュージック♪
(205)
勉強の内容
(52)
Weblog
(422)
BOOKMARK
OperaLuciaのチャンネル
YouTubeでの私のチャンネルです。
マル恥メディア
シムリー(講座の先生)のサイト
京都&神楽坂 美味彩花
ぱすてるさん
―本のすこし窓を開けて―
アンナ・ドンナさん
本嫌いさんの読書感想文~カラマーゾフの兄弟はいつも貸出中?!
雪こぐまさん
露西亞彷徨!?記 第弐篇
ロシアでのつかの間の記憶
フレイムハウス
私が時々出没するカフェバーです。
goo
最初はgoo
MY PROFILE
goo ID
phantom_o_t_o-0567
性別
都道府県
自己紹介
「オペラ座の灰燼」です。美術館や古い建物や廃墟が好きです。メールは
nostalghia-1983★hotmail.com
★ → @
SEARCH
このブログ内で
ウェブ全て
URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
古代への余情
ひとりよがりな回想
/
2011-11-10 00:09:00
Guercino(1591-1666), "Sibilla Persica (Persian Sibyl)"(1647)
古代ローマの彫刻の傑作が集められているカピトリーニ美術館のなかにカピトリーナ絵画館がある。絵画館にはカラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」などの有名作品があるけど、それらに加えて私の目を惹いたのはグェルチーノが描いた上の女性像であった。
Sibilla Persica (Persian Sibyl)を訳せたり知っている人ならば、タイトルはわかるのだが、ラテン語、イタリア語、英語が分からない私には「ペルシャの女性(の像)」といったタイトルの当りをつけた程度で、正確なタイトルはおろか何の作品なのか分からないまま、何度もこの作品を食い入るように見つめ続けた。美しい絵であることは間違いない、でも何の隠喩だろうか?、ルネサンス以降の「バロック期に描かれた女性が学問をする風潮が高まってきた象徴だろうか?」などと勝手に解釈を自分の中ででっち上げたりしながら、カラヴァッジョとこのグエルチーノの絵の前を往復していた。
カピトリーニ美術館に行ったあとの数日後、ヴァティカン博物館に1時間以上並んで入館した。博物館には充実した作品が本当にたくさん展示されているが、中でもシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画・天井画はハイライトといっていい。いわずもがな、観光客は大量に押し寄せていたし、私もその一部となったわけだが、一応礼拝堂ゆえ静粛にしなければならないものの、あまりの観光客の多さゆえか、警備員が少ない日だったゆえか、「サイレント!(静かに!)」って注意の言葉が一切発せられないのだった。
ざわついた礼拝堂の中で事前に調べていた壁画に関する資料を読みながら、見たいと思っていた絵の場面を気忙しく探し目を鑑賞用にこさえ凝視しつつ、すごいな!と思いつつやっぱり落ち着かなかった。傍にいた日本人ツアー客の人と言葉を交わしたことがきっかけで、壁画の数枚について語りだしてまで集中しようとした。
あれを見とかなきゃ、とシステマチックに目をやった。天井画「アダム創造」「楽園追放」「デルフォイの巫女」その他、壁画「最後の審判」、ボッティチェリによる異時同図法を用いた旧約の「モーセ伝」、層々たるメンバーでもって描かれた「新約の物語」、どれもじっくり見たつもりだが、どこかざわついた印象のまま絵画館へ向かった。
帰国後、上のグエルチーノの絵の絵葉書を送った人からお礼の電話をもらった。これは何の絵ですか?と問われ、「ペルシャの女性の絵ですね」と気軽に返事して現地のことをいろいろ話したのだが、電話を終えたあと自分の中で何かが引っかかり、"Sibilla Persica"ってどういう意味だろう?思い調べてみた。この語句で検索したらなんとミケランジェロの天井画に描かれている「ペルシャのシビッラ(巫女)」がヒットした。
ミケランジェロ《ペルシャの巫女》(システィーナ礼拝堂)
そのおかげで、"Sibilla Persica"の意味が《ペルシャの巫女》の意味だったことを、より正確には《ペルシャのアポロンの神託を告げる巫女》だったことが分かったのである。
その瞬間、私の中でグエルチーノ、ミケランジェロ、そして古代ギリシャ・ローマが一気につながった。ルネサンスは宗教改革に対抗するための反宗教改革運動を推進させる狙いに加え、古代ギリシャ・ローマの古典人文学的要素を取り入れて、教皇の権威を維持、もしくはより高めようとした狙いもあった。
ミケランジェロが創世記を主題にした物語を描いている天井画の中には、聖書の預言者たちだけでなく古典人文学的要素を象徴する「デルフォイの巫女」「ペルシャの巫女」なども描かれているわけで、それに着目しただけでも大きい壁画の中にルネサンスの要素というか"姿勢"を見て取ることが十分にできるのだ。
そうか!グエルチーノの《ペルシャの巫女》は、いわばミケランジェロの時代に見直されたものを受け継いでいたのか!ひいてはルネサンスだけじゃなくバロック時代においても、ローマ帝国を意識する古代への余情はあって、巫女像を描くことも画家にとって大きなテーマだったんだ!といった、重要なことは帰国後に気づくのだ。現地にいくまで自分なりに勉強し、ルネサンスの概要を理屈では分かっていたことと、絵の読解力は別物だと改めて気づかされた。パッと絵を見ただけでは肖像画を意識した「美しい絵」にしか見えず、なぜ彼女がターバンをしてあのような服装でいるのか、書物を横に置いてるのか、ルネサンスの頃の人がイメージした「ペルシャの人の像」の典型とまでは言わないが少なくともミケランジェロの《ペルシャの巫女》との共通点はすぐに見出せたはずなのに、こういったことは思いの他、現地で気づくことができないのである。おそらく、Sibilla Persica (Persian Sibyl)を現地に辞書を持ち込んで訳してたところで、気づかなかったに違いない。(まぁ出国前にミケランジェロ作品の原題もチェックしておけよ、なんて意見もあるだろうが、それを言われたら甘んじて受け入れる)
このようなことがあったあと、見苦しいようだが、自分で撮ったグエルチーノとミケランジェロの《ペルシャの巫女》を見比べて、「私はあの時ミケランジェロの《ペルシャの巫女》も凝視していた」ことを必至に確認した。でも、やっぱり「見る目がある者は見よ」であり、見て美しいと感じたものも意味とその理解が伴っていないと、帰国後に改めて得た作品の印象はどこか苦いものが混じるような気がしている。
コメント (
0
)
|
Trackback ( 0 )
goo ブログ
編集画面にログイン
ブログの作成・編集
gooおすすめリンク
おすすめブログ
【コメント募集中】「移住したい都道府県」はありますか?
@goo_blog
【お知らせ】
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】「移住したい都道府県」はありますか?
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!
dポイントが当たる!無料『毎日くじ』