デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



サンタ・マリア・イン・コスメディン教会

都市ローマに抱くイメージはそれこそ千差万別だろうが、映画好きなら「ローマの休日」「甘い生活」「終着駅」、オペラ好きなら「トスカ」、その他もろもろ、芸術作品を通しての憧れのイメージを持っている人も少なくないだろう。
私だってそういった例から漏れない一人であると自覚するのだが、憧れというものは現地ならではの現実を目の当たりにしそして体感すると、やっぱり消し飛んでしまうことも多いのではないだろうか。
幻滅?の典型的なのは「真実の口」であろう。映画で一気に有名になったあの彫刻は、もとは紀元前につくられた下水道のフタであった説が有力であることは以前も書いたが、たとえ下水道のフタであっても映画のシーンに「夢」はある。でも現物を見てみると、なにかひどく残念な気持ちになってきたのは正直なところだった。ワイワイ行列をつくって写真を撮ろうと待っている観光客達は写真を撮ったらすぐ後ろの人に場所を譲る、ひどい団体は自分たちが撮り終えたあげくに集団で写ろうとし何度も撮りなおす、といったような、そのシステマチックな流れ作業はこっけいで、その中に自分もいることが正直おかしくなってきたものだ。それでも記念といえば記念である。


「ドネーションを忘れないでね」


***

後記:真実の口に浮き彫りにされているのは海神トリトーネである。ウソつきは噛まれるという言い伝えがあるとのことだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )