デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



たまたま手にした塩野七生著『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』(新潮社)を読み始めた。『ローマ人の物語』以降の作品は、なんだかんだでほぼ読んでいるなぁと、しみじみというほどではないが思ってしまう。
タイトルどおり、今度のスタンスはローマではなくギリシア側のから描いてあるわけだが、いつもどおりの書きっぷりというか塩野節が炸裂していて、読んでいてたのしくなってくる。
なぜギリシアに民主制が起こったか、というかアテネで民主制が生まれたのはなぜか、という疑問の答えは、一言で説明できそうであっても、これまで誰一人わかりやすく詳細に書いている人はいなかったように思うが、塩野氏の筆にかかれば、「当然」と思われるようなことでも根本的なところを説明してくれているみたいに感じる。詳細はふれないが、ソロン、ペイシストラトス、クレイステネスの改革が尻切れトンボにならなかったこと、ときに断続的であったとはいえ改革が継続されたことが「民主制」という思想が根付く大いなる要因になっているのには瞠目せざるをえない。
また瞠目した箇所があれば書きたく思う。

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