ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

マチ☆アソビ 書道

2014年05月05日 | インポート

Matiasobi3 5月4日(日)徳島市の中心部で行われて いる「マチ☆アソビ」の二日目です。

中心商店街をアニメの街に換えようとするイベントで、既に3年ほどの歴史があって、年に数回イベントが行われています。開催ごとに参加者が増え、今回は今までに最多の参加者のイベントとなりました。

今までは、あまり興味がなかったのですが、今回、初めて様子を見に行ってみました。

Matiasobi1新町川沿いは若者を中心とした人だかりの山でした。コスプレを楽しんでいる人や、それを写真に撮る人、また、ブースで売られているアニメ関係の商品を買うために、大勢の人が行列を作っていました。

今回、四国大学の卒業生が、ブースを出していました。全然話を聞いていなかったので驚きましたが、少し前に2名の女子卒業生に、商店街の仕掛け人である長谷川さんを紹介しましたので、そちらのルートで依頼があったようです。岸辺にある書の横断幕も彼女たちの筆になるものです。

Matiasobi2「魔女の宅急便」のキキと、アラレちゃんのコスプレをした2人が、ブルーシートを広げ、「お好きな文字を書きます」と呼びかけていました。

アニメらしく、吹き出しの形の紙に、登場人物のセリフを書で書き入れるというアイデアは見事です。大勢の依頼者が来て、それに応え、依頼者と記念撮影を楽しんでいました。

書道がこのような近代的なイベントにも十分活用できることは、私にとっても発見でした。考えてみると、漫画の吹き出しや擬声音・擬態音は、手書きの文字で書かれていることが意外に多かったですね。

休日に、このようなイベントにボランティアで参加し、街の人々と交流することで、新たな人脈ができて、彼女たちの人生も豊かになっていくでしょう。積極的に生きている若者の姿は素敵だと思います。

街のレストランに入って、年配のご主人に話を聞いてみると、このイベントを何度か経験するうちに、アニメお宅の人たちを見直すようになったと言っていました。お酒の入る阿波踊りでは、「いざこざ」も時にあるし、終わった後はごみをあちこちに投げ捨てるマナーの悪さに悩むそうです。しかし、このマチ☆アソビのイベントに参加する人たちは、たいへんマナーが良く優しい人たちばかりで、行列も整然としていて、お酒を飲む人もいないので、いざこざもまったく起きず、ゴミを散らかす人も全くいないというのです。

イベントの前から、遠方から来た多くの若者がトランクをゴロゴロ曳きながらビジネスホテルや近隣の旅館に泊まるし、コンビニや銭湯・駐車場はお客でいっぱいになり、徳島に与える経済効果はかなり大きいとのことです。

確かに、参加している若者たちのマナーの良さは、歩いてみるとよくわかりました。基本的に「まじめな人」が多いのです。見た目の派手なコスプレの若者も、言葉遣いはとても丁寧で、不良っぽい人や人をにらみつけるような人は皆無でした。ちょっと意外な感じがしましたが、きっと彼らは普段はおとなしくて目立たない人が多く、このようなイベントで思いっきり自分を表現して楽しんでいるのだと理解しました。

何よりも、徳島中心部には少ない「若者」が全国からたくさん集まってきて街を活性化させ、年配の方にもそれが認められつつあるというのが素晴らしいと思います。

これだけ街の人の支持を受けていることは意外でした。今後はもっと参加者が増えて盛り上がるイベントになっていくはずです。徳島が、若者のイベントの受け皿としても注目されていくというのは良いことです。