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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

地獄は心の中にある~人を呪わば穴二つ~

2016-05-13 10:13:41 | 幸福のヒント

数か月前のことになりますが、たまたま目にした
ブログで、人間関係のゴタゴタを毎日毎日、
強烈な恨み心をこめて(?)upされているものが
ありました。 

自分の身の回りでもそうした話をよくきくし、
私自身も毒親に育てられた経験があるので、
恨みつらみを吐き出したくなる気持ちも、
実感としてよ~くわかります。

しかし、そうであっても、やはり「人を呪わば穴二つ」。

いつかは、恨み心を解かないと、
結局は自分が損をするんだなぁ~と
しみじみ感じ入る今日この頃。。。

これは善悪を放棄するということではないのです。
善悪をきっちり判断するということも大事。
たとえば親が自分のストレス解消のために
子どもに暴力をふるう等、罪は罪としてある。
その事実を「なかったこと」にするという意味では
ありません。

しかし、客観的に見て、相手が100%悪いとしても、
「○○が悪い。アイツのせいで自分の人生台無しになった」
・・・なんて会うたび会うたび愚痴られたら、
フツーの人はもうその人とはつきあいたいとは思わないですよね。
聞かされる方だってウンザリしてくる。
私なら、そんな人とは距離をおいちゃいます。
人を恨んで愚痴をまき散らすことで友達もいなくなっちゃう。

私は趣味で心理学、宗教、スピリチュアルな本を
読むことが多いのですが、よく死後、天国・地獄があるというけれども、
どうやら正確には、生きている人の心の中に天国や地獄があるらしい。
死んで肉体が滅んで魂(心)だけになったときに、その人の心が
通じていた世界に行くということなんですね。

しかも、地獄に行く条件が
「この世の法律を破ったから行く」という
単純なものでもないところがポイント。

もちろん殺人や詐欺等の犯罪は地獄に
いく確率は高くなるでしょうが、一見、法律も守って
まったく悪いことをしていない、いわゆる「善人」に
見える人も地獄に堕ちる場合がある模様。

そしてその理由が「心に長い間、葛藤を抱えていたこと」。

つまり、一生を通じて長い期間、人を恨んでいたとか、
極端な自己卑下的な思いをもっていたとか、
すぐカッと怒る傾向があったとか、モノ、あるいは
ほめ言葉とか何かを常に「欲しい欲しい」と
渇望の思いがずっとあったとか、嫉妬心とか猜疑心とか
e.t.c、e.t.c・・・
これらのマイナス思考が、地獄行きのチケットとなっている。

ま、フツーは凡人なので聖人君子のように生きられない(笑)。
そりゃあ誰だって、怒ったり恨んだり、マイナス思考に
陥っちゃうことがあります。

ちょっとでもマイナス思考を持ったらダメということではなくて、
一生のトータルで見たときに、マイナス思考が
長ければ、それが地獄に通じで死後、地獄行きに
なってしまうという話。

ケースバイケースのところはあるようで、
虐待などのトラウマ回復するために、心の奥深くに
しまいこんでいた怒りを一時的に出したりするのは
おそらく、その限りではないと推測されます。

最近、わかったのですが「許す」ということは
悪を犯した事実、すなわち罪をなかったことに
するのではないということ。
「許す」というのは、悪いことをした相手に対して
葛藤がなくなることが「許す」ということなんだなあと、
やっと理解できました。

自分を攻撃してくる相手に対しては恨む心を
持つのもやむなしのところはありますが、
恨むことによって自分のエネルギーを
不毛に消耗して、あげくの果てには死後、
地獄に堕ちた。。。となったら、こんなバカらしい
話はございません。

悪いことをした相手も地獄に堕ちるでしょうが、
正当性があっても、あまりにも恨み心を持ち続けると
自分も地獄に堕ちていく。
恐ろしいことですね~

まさに「人を呪わば穴二つ」。

人生、不条理なことは誰の身にも起こってくる。 
他の人があたりまえに得られているような
幸せも、自分は得られないこともある。

けれど、それは他人も同じ。
自分が得られているものを、他人が持っていないこともある。

その意味においては、人生はまったく平等にできていると
思う。

変えられるのは、起こってくる出来事に対して、
自分がどういう考え方を持ち、どういう決断をして、
どういう行動をとるかということだけ。

人生の幸不幸を分けるカギはここにあります。

自分の気持ちに正直に、でも恨み心は持たないように
しておきたいとあらためて思ったのでありました。


D750で撮影

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