2024年4月現在、手持ちのデジタルカメラが、ニコン一眼レフのD850(フルサイズ)、同ミラーレスのZ50(APS-C)、ライカのコンデジQ3(フルサイズ)の3台となった。
今回はこの3機について思いつくまま、ツラツラとそれぞれのカメラで撮影した作品と共に述べてみることとする。
この3台にそれぞれキャッチコピーを私が勝手につけるとすると、
D850・・・異次元の映り
Z50・・・できる子
Q3・・・光を掬いとる、エモーショナル、ノスタルジー
となる。
●D850:異次元の映り
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大三元レンズとの組み合わせは最強かと。
出てくる画のカリカリの解像感には息を飲む。
ニコンデジタル一眼レフ機の傑作とか完成形とか巷で言われているのも納得。
ただ大きくて重いのでスナップよりは風景写真とかに向いてるのかな。。
●Z50:できる子
ニコンミラーレス機の、エントリー~ミドルクラスに位置づけられている、APS-Cのカメラ。
このカメラはとにかく小さくて持ち運びが快適。
女子会のランチ撮影とか、お出かけ(撮影がメインではない外出)の時に大活躍。
SNSを意識したと思われるクリエイティブピクチャーコントロールが多数用意されている。
撮って出しでも「それっぽい」写真作品を作れる。
自分はハイコントラストなモノクロ写真が好きなのだが、Z50の「グラファイト」が好みでよく使っている。
もちろん女子ウケしそうな写真もお茶のこさいさい
エントリー機だから、APS-Cだから、とかいろいろ言われそうだけど、期待以上によく映る。
実際、キットレンズを使って撮影していることがほとんどなのだが、自分の撮影のしかたでは何の不便もない。
ちゃんと作品も撮れる。大伸ばしのプリントしなければ、これで十分ではないかとも思う。
●Q3:光を掬いとる、エモーショナル、ノスタルジー
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撮影がちょっとだけ慣れてきた・・・っていう段階の感想です。
6000万画素もあって、カリカリの描写かというと意外とそうでもない。
カリカリではなく、どこかまるっとしてる(曲線的)なのか。
フィルカメラに近いのかも。リバーサルフィルムをちょっと連想させる。
白とびはしやすい気がする(ニコン比)。
でも、明暗差があるところでは雰囲気がある写真になる。
まさに「光を掬いとる」写真。
数値では測れない、何か感情に訴えてくるような、ノスタルジーを感じさせるような写真が撮れる。それ自体がストーリーを内包しているような。
彩度も高いところも結構あるのに、ある部分では低彩度っぽい印象。
それがフィルムっぽさとノスタルジーを呼び起こすのか。
ライカルック(JPEG用のフィルター)に最近追加された「エターナル」で撮影(撮って出しです)。
他のライカルックと比べて彩度が高め。特に赤、ピンク、マゼンタ系、そして青系がパッキリしてる。
D850も出てきた画を見て「ウッ」って驚くけど、Qちゃんも別な意味でそう。
撮影しているときはもちろん「これがいい」と思ってシャッター切っているわけだが、出てきた画をあらためてみると自分の想像をこえたものが出てくる。
その度に「ウッ」って驚いて息を呑む。
Q2の購入を検討していたとき、Q2モノクローム(モノクロ写真しかとれないカメラ)も検討していたけど、Q3を買ってライカのカラー、やっぱり好きだな、と思った。
ライトルームでも「それっぽい」テイストの写真は作れるけど、やっぱりオリジナルには勝てない。何事においてもそうだと思う。
Q3でカラーで撮ったあと、明暗差をいじることはあっても、それ以上のことはしなくなりました。する必要がなくなった。
私はライカルックの「クラシック」や「コンテンポラリー」がお気に入り。
Z50で「APS-Cでいいじゃん」って思う反面、フルサイズの高画素の意義とか魅力もわかる。
ブラインドテストをされたら、どれが高画素でどれがAPS-Cかなんてわからない。
でも、自分でライトルームで現像していたりすると、肌感覚で高画素の緻密な描写というのは感じる。
自分はトリミングできる余地も残しておきたいので、高画素のフルサイズ派かなぁ。。
カメラ機材が整理されて自分の用途にちょうどよい3台が残ったという話なのでありました。
D850/Z50/Q3で撮影