猫ひろしさんが、リオ五輪のマラソンに、カンボジアの選手として出場し、最下位から2番目の139位で完走したそうだ。
ゴールでは、ニャーと叫び、そのあと、コメディアンらしく、面白い動きを披露し、観客を笑わせたそうだ。
その時の放送は見ていなかったけど、あとで、you tubeの映像を見て、良かったなあと思った。
リオ五輪、猫ひろし選手
数年前は、マラソンに出るためだけにカンボジア国籍を取るなんて、と言われたりしたけれど、そうやってまでして、猫さんが、オリンピックのマラソンで走るという自分の夢を実現したのは、素晴らしいことだと思う。
2012年のロンドンオリンピックでは、カンボジア国籍を取ったばかりなので、認められなかったそうだが、それでもあきらめることなく、練習を積み続け、4年後に39歳で実現した。
記録は、2時間45分55秒で、本人としても良いものではなかったそうだ。しかし、155人中15人が棄権して完走できなかったという状況では、完走しただけでも偉い。
猫さんにカンボジア国籍をとることを勧めたのが、堀江貴文さんだという。発想が違うなあと感心する。
その提案を受け入れて、本当に実行したというのもすごい。
カンボジアのオリンピック選手は、猫さんを入れてたったの6名だったようである。
マラソンでは139位ながら、猫さんが、カンボジア・日本・ブラジルのみんなを楽しませてくれて、本当に良かったと思う。
自分の夢を実現するという情熱を失わず、努力を惜しまない姿、そして、みんなを楽しませるコメディアンの精神に感動した。元日本人に、こんなに根性があって、おもしろい人がいるなんて、日本人のイメージが変わりそうだ。
オリンピックの競技と言えば、いつもメダルを取るか取らないかばかりに気を取られていて、上位の選手だけしか見ていない。最下位の選手も頑張っているのだということ、そして参加することに意義があり、メダルを取らなくてもすばらしいんだということを、猫さんが教えてくれたような気がする。