昨日、たまたま電車の中から写した「ねぶかわ」駅のホームの写真を使ってブログを書いたのだけど、今朝、伊豆の実家でテレビをつけたら、まさしく根府川のことをやっていたので、そのタイミングにびっくりした。
それは、関東大震災が及ぼした神奈川県の被害のことを放送している番組だった。
根府川で電車が走っているところに土石流が流れてきて、電車に乗っていた130人くらいの人が犠牲になってしまったのだそうだ。
(あとでネットの記事の調べてみると、根府川駅付近を走っていた電車が、土石流とともに海まで落ちて、鉄橋や駅も破壊れてしまったそうだ。)
私は、昨日も書いたように、詳しいことは知らなかった。なんか過去に、電車もろとも人が埋まってしまった悲惨な事故があったらしいということだけを知っていたのだった。
以前私が読んだことのある記事では、根府川は心霊スポットであり、それは電車と一緒にたくさんの人が埋まってしまったからだ、というような内容だったのだ。
それで、駅の位置も今とは違ってずれているとかいうことが書いてあったように記憶している。
今日のテレビでは、駅に慰霊碑があるとのことだった。
根府川は無人駅らしい。
そして、周囲には関東大震災のときの悲劇を二度と繰り返さないように、それを記録した記念碑などがあるようである。
この時、神奈川や伊豆半島北東部では津波の被害も受けており、関東大震災は東京だけではなく、広範囲に甚大な被害を及ぼしたそうである。
東京や横浜などの都市は火災による被害が大きかった一方で、神奈川県などの海岸地域では、地震による土石流と津波の被害が大きかったそうだ。
そして、番組の中では、神奈川県の根府川の次に静岡県の熱海・宇佐美・伊東というふうにだんだん移動し、海岸地域の被害が伝えられたのであった。
上の写真は、先月私が熱海の海岸を散歩したときに写したものだが、テレビでも同じような映像を流していた。こうやってみると、海岸のすぐ近くにホテルが建ち並んでいるので、津波が来たら大変だ。
私が散歩をしたときに、このような看板をよくみかけた。
今は、東日本大震災の経験を踏まえて、このような注意喚起の表示を海岸近くに設置しているのが普通になっていると思う。
熱海には海岸のそばにちょっと高くなっている避難場所などもあったが、さらには坂を上ってもっと高いほうへ逃げるようにとのことであった。
テレビ放送では、伊東市の宇佐美地域では関東大震災のときに犠牲者がなかったそうで、それは江戸時代に起こった地震の津波被害の教訓が石碑などとなって後世に伝えられていたからだそうだ。
一方、伊東市街のほうでは津波によって大変な被害が起きたようだ。
それで、伊東市街にも現在、関東大震災の時の津波が来た場所に何か所か小さな石碑が設置されているそうだ。しかし、植え込みの中に潜っていたり、全然目立たないものが多く、意味をなさないとのことだった。
これには少し異議がある。今の時代、なにも石碑じゃなくても、上の熱海のような津波の注意喚起の看板表示などめだつものがあれば問題はないはずである。これは静岡県では熱海のみならず伊東にも設置されているだろうし、確か日本全国で見かけるような気がする。
石碑ならば確かに長持ちはするが、それ自体を目立たせる必要は必ずしもないのでは?
神奈川や伊豆の経験からもわかるように、このような斜面の地形では、大地震が起きると、上からは土石流が流れてくるし、海からは津波がくるので、危ない。
関東大震災規模の地震は100年に1回くらい来ているようなので、地震に備えておなくてはならない。