約3年くらい前に買った紺色のカットソーがあるのだが、今日初めて着てでかけた。
この服は、映画を見に行ったときに、始まる前に時間があったので映画館近くのお店の衣料品売り場のあたりをぶらついていたとき、見つけたものだ。
その時、店員さんが次々に似合いそうな服を出してきてくれて、色々試着していたのだが、あれもこれも良さそうだけど、映画の時間が迫ってきたので、急いでは決められないということで、映画の後でもう一度寄って決めることにした。
そうしたら、店員さんが他のお客さんに取られないように、取り置いてくれるとのことだった。
それで、映画を見たあとで、約束通りお店に寄り、もう一度試着をして、結局2枚のチュニックと1枚のカットソーと1枚のパンツを買ったのだった。計4枚も買ったのだが、なんか全部半額くらいになっていたからだった。
それで、会計をしていたときに、私よりちょっと年上の婦人が入ってきたのだが「先ほどのカットソーあるかしら?」というようなことを店員さんに聞いてきた。
「あ、それはもう売れてしまいましたよ」と店員さん。
「あら、おかしいわね、確かにあったわよね」とご婦人。
「いいえありませんよ」
「いや、あるはずよ」
「いえ、もう売れてしまいましたので、無いんですよ」
「ええっ、おかしいわ、このへんにあったはずなんだけど・・・」
「ありませんよ」
と言う感じ。お客さんは腑に落ちない感じで、やっとあきらめました。
それから私は会計の続きをして、包装された衣服を持ち帰ったのでした。
・・・
それが、どうやら、私が買った服(今日着た紺のカットソー)をその人が気に入っていて買おうとしていたようだったのです。
私は勢いで4枚も買っていたので、1枚くらい譲ってもよかったのですが、既に会計を始めていたので、「どれのことですか?もしかしてこれですか?」などと言い出すことはありませんでした。
なんか、気の毒だったなあ。
しかも、この服があまり着る機会なく、ほとんどズボンなのでチュニックのほうが着やすいんですよね。丈が短いカットソーだと足が太短かく、お尻が垂れてるのが見えてしまいます。
だからスカートの時しか着られないし、なかなか合うスカートがないのでした。
紺地でレースみたいな透かしになっているところがちょっとステキで、店員さんに勧められて良いなと思い決めたものでしたが、着ていくところがないのです。
そうこうするうちに全然着ないまま3年も経ち、思い出すたびに、あのご婦人に悪いことをしたなあと思うのでした。
自分には要らない服だったのになあ・・・
・・・
それに、なんか3年たったらさらに太ってきつくなっているような気がしたのです。
でも、今日着てみたら、ちょっと伸びる素材であり、しかも中高年向けでゆったりできているので、全然大丈夫でした。
やっぱり買ってよかったのだ。
他の人が欲しかったのを奪ってまで手に入れたような服なんだから、これからはちゃんと活用しようと思います。