昨日の午前中、故郷の墓参りに行ってきました。
天気は、雨が断続的に降っていました。
本当は、前日の土曜日に実家母(92才)と一緒に行くつもりだったのですが、あまりの暑さに断念し、一日中、居間に冷房をかけてゴロゴロしていました。
昨日は、午後に帰宅するので、もはや延期はできません。
天気予報が悪いのは知っていたのですが、とにかくお寺にお布施も持っていく必要があるので、出かけました。
雨が一時的に上がっているときに、実家母も一緒に行くなどと言い出したので、やめてくれと断りました。雨は絶対にまた降ってくるし、杖をついて傘をさすなど無理ですし、ただでさえ普通の人間の3倍くらい遅い速度でしか歩けないのですから、片道15分のところも45分かかってしまいます。
で、1人でさっさと用事を片づけようと出かけました。
山道を歩けば墓までは片道10分くらいのところですが、お寺は車道に近いところなので遠回りの道路を歩いて行きました。雨も降っています。
今年はお盆もあまりの暑さで、墓参りは命がけになってしまうため、断念していました。
そのため、お盆の塔婆もまだ受け取っていなかったので、それを受け取り今度は墓へ向かいました。
墓は山の上のほうにあるので、必死に階段を上ります。太っていて筋力体力がないのでへとへとです。
こんなの母が一緒に来たら絶対に上れません。
それに雨も激しくなってきています。
墓に行くと、実家の墓の後ろから変な巨大植物が生えて成長し石塔の横まで伸びてきていました。
傘をさして荷物を持ったまま作業するのは無理です。
近くに、桶や掃除道具などを入れておく戸棚のようなものがあるので、そこにカバンなどを入れてきて、作業に取り掛かりました。
こんな雨の中、彼岸とは言え、墓には誰もいないので盗まれることもないでしょう。
草が生えていたら簡単に抜いて来ようと思って、使い捨てのビニール手袋を持ってきてよかったです。大きな草の茎を引っ張るとズルズルと抜けてきましたが、直径が2cmくらいあり、長さは1、5mくらいあるのです。それを2~3本抜き、やっつけましたが、そのほかにどうにも抜けないし、途中で折り切ることもできないのがありました。
それは、隣の墓の真裏から生えてきており、うちの墓に向かって進入していたのですが、素手ではどうにもならないので、折り曲げてうちの墓に入ってこないようにするのが精一杯でした。
となりの墓は、既に彼岸のお参りを済ませたらしく、きれいに菊の花などが供えてあるのですが、その周囲に生えている巨大な雑草はそのままです。境界に石の塀を回していて、その内側に入ってこなければ関係ないと思っているようでした。
実家の墓は、巨大な雑草の他には、猫じゃらしなどが生えていたので、それらも抜きました。
それから、樒(しきみ)は既に枯れていたので、片づけて、造花だけ残しました。
今回は線香も樒ももっていかなかったので、器を洗ってきれいな水だけ入れて終了としました。
それから、自分の家(夫家族)の墓も同様の手順できれいにしました。こちらは大きな草はなかったので良かったです。
途中で雨があがったので、傘を置いて作業をしていましたが、今度は薄日が射したりして、蒸し風呂に入っているような暑さです。
雨天で涼しいと思っていたし、墓参りは超簡単に終わらせるつもりだったので、飲み物も持ってこなかったのですが、もう滝汗で水分不足です。へとへとになりました。
こんなの92才母が来たら完全に死んでます。
裏山から、近道を歩いて実家に帰ろうとしましたが、墓と山道の間が猫じゃらしでいっぱいです。それらをかき分けて歩いたら、雨に濡れているので、足元も濡れてしまいます。
さらにその先の山道は、草刈りをしてあるのかどうなのかも見えません。
彼岸前に誰かがしてくれたのでは?と期待していましたが、墓側も猫じゃらしでぼうぼうということは山道ももっと巨大な草が茂っている可能性が高く、この経路に踏み入る勇気がなくなりました。
それで、また階段を下って車道側に降りてきました。この寺には休憩所や自動販売機などもなくがっかりです。ちょっと座る椅子はあるのですが、屋根がないのでずぶぬれです。
道路の方まで行くと、公民館のような公共施設があり、日曜日でも館内に入ることができました。そこに自動販売機と椅子があったので、本当に良かったです。
しばらくペットボトルのリンゴジュースを飲みながら休憩しました。
ふるさと納税を払っているから、地域住民じゃないけど、利用してもいいでしょう。
そうだ、今年もふるさと納税をそろそろしなくては。
そこにはバスの時刻表までありました。
歩いて頑張って帰ろうと思ったのですが、ちょうど10分くらいしたらバスが来るのでバスで帰ることにしました。
1時間に1本もないバスなのに、このタイミングでバスがあるとはラッキーです。
こちらのバスは、乗った距離によって運賃が変動します。乗るときに整理券を取り、その整理券番号と車内の運賃表を凝視しつつ、財布の中から小銭を加算して用意していくのです。
そうやって降りる時に、ちょうど良い金額がすぐに支払えるようにしないといけないので、気が気ではありません。
ぴったりの小銭が無い時は、両替機で両替してからちょうど良い金額を払うのです。こうなったらもっと焦りまくります。
住民の人たちは、だいたい自分が乗る区間が決まっているので、料金も把握しているから、そんなに困ることはないのですが、観光客などのよそ者は大変なんです。
そんな理由で、はるか昔に故郷を離れた私も路線バスに乗るのには気後れしてしまうのでした。
それでも、登り坂の車道を歩くのは辛いし、これ以上滝汗をかくのはイヤだなあと思いました。
それにしてもバス料金はいくらなのか知っていると安心なので、スマホで調べてみました。
すると、自治体から補助のある路線以外は初乗り200円ということがわかりました。
果たして、私が乗ろうとしている路線は、補助があるのかないのか不明です。
補助のある場合は170円らしいです。
ちなみに、私が乗る区間は1区間だけで、所要時間は2分です。
2分間のうちに料金表を見て170円か200円かを用意するっていうことです。
とりあえず財布の中に70円の小銭があることを確認しつつ、200円を握りしめてバスに乗りました。
すると、なんとSUICAが使用可能になっていました。
これまでこのバス会社はSUICAが使えなかったのです。だからすごく不便だなと思っていました。
SUICAが使えれば、料金表と財布の小銭用意必死作業が無くなるので、こんなに楽なことはありません。しかし、今回は知らなかったので、急にSUICAを出すほうが手間取るため、乗るときに整理券を取って降車時に現金で支払いました。ここの路線は補助がないようで200円でした。
SUICAについてですが、SUCA導入をするのに、結構な費用がかかるらしいです。
この地は絶対に赤字路線で、バスの本数もどんどん減っていきますし、運転士も絶対に足りません。
通学時間帯くらいしか乗る人がいないのではないでしょうか。
昼過ぎには、1時間に1本も走っていない時間帯があります。
この日は昼に近い午前中だったのですが、始発から4個目くらいのバス停で私が乗ったときに、乗客は1人だけ乗っていて、私が2人目の乗客として乗っても1区間で降り、私が降りた停留所で乗る人もなく、その後はだんだん街中に向かっていくので、少しは利用する人もいたのかもしれませんが、ガソリン代やら何やらで運転士さんの給料になるほどの収益があるとも思えないのです。
しかし、私が車道を歩いている時や、バス停で待っているときに、歩いている人間には一人も行き会わず、車だけが走って行きました。
自家用車社会なんですよね。
田舎に行くと、自分だけが汗みどろになって必死に歩いているので、本当に辛いです。
そういえば、夫故郷の山形に行ったときも、夫の両親本家の墓参りに行ってきたのですが、1日2万歩も歩きました。
やはり徒歩で歩いている人なんかあまりなくて、歩ききれないところや、疲れ果てたときはタクシーを利用しました。夫の故郷では既にバス路線は廃止されてしまいました。
私も、これから年を取り、いつまで故郷の墓参りに行けることやらです。
まあ、SUICAが使えるようになったので、時刻さえ調べれば本数の少ないバスを利用しようかと思っています。