昨日、森永卓郎さんが亡くなった。2023年の末ころに、すい臓がんのステージ4であることを公表した。
すい臓がんというのは、発見したときはもう遅く、短期間のうちに亡くなってしまう人も多い。
夫の同級生も2023年の末ころ食欲がなく胃の検査などをしていたのだが、年が明けてまもなくすい臓がんであることが判明し、1か月も経たないうちに亡くなってしまったのだった。
それに比べたら、森永さんは1年以上、闘病をしつつ、精力的に本を執筆したり、いろいろな活動をしていた。癌が治るんじゃないかと思ったほどだった。
でも、それは、死を覚悟した人だからこそ書ける内容であり、書いてはいけない真実を、この日本の人々に伝えてくれたのだった。
そして、やっぱり亡くなってしまった。
森永さんは、私よりずっと年上の人だと思い込んでいたのだけど、年齢を知ったらなんと67歳で、自分と3歳も違わないのだった。こうなると他人ごとではない。
そういえば、私の幼馴染も、昨年63歳ですい臓がんで亡くなっていたことを思い出した。中学以来、10年ごとの同窓会くらいにしか会っていなかったので、亡くなったと聞いても実感がわかなかった。
今は元気でも、人はいつ病気になるかわからない。そう思うと怖くなる。
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話は変わるが、昨日から埼玉県八潮市の道路陥没事故の救助活動を見守っている。
40時間近く経過しても、まだトラックの運転手さんは救助できていない。
もう、穴の中が土石流みたいになってしまっているらしく、トラックの運転席部分が埋まってどこにあるのかもわからないそうだ。
地盤が悪く、水も流れ続けているため、救助隊も近づいて作業をすることができないとのことだ。
このトラックを運転していた男性が、74歳の人だそうだ。
そうなると、うちの夫より1歳上だが、ほとんど同年齢である。
70代の高齢の人が、トラックで仕事をしていたのだ。
そして、交差点を普通に走って青信号で左折しようとしたところに、道路が陥没して落ちて埋まってしまった。
救助隊が助けようとしたが、困難が続いている。埋もれてしまっているので、奇跡でも起こらない限り無理かもしれない。本当に気の毒である。
大きな排水管が地下深くに埋まっているところは、たくさんある。
だから、いつどこで同じことが起こるかわからない。
以前は、吉祥寺の道路が陥没し、ごみ収集車が落ちたことがあった。あのときは幸い深さもそんなに深くはなく、今回のような深刻なことにはならなかった。
その他に、博多の街中でも道路が陥没したことがあった。そのときも幸い犠牲者は出なかった。
どちらもたまたま私が現場付近に行ったことのある場所だった。
日本全国では、このほかに多数の場所で陥没が起きている。
今回は水が多いので、まるで川が氾濫して土石流が流れてきたのと同じだろう。
本当に怖い。
都会は、目に見えない川や、崩れやすい崖が地下にあるのだから。
そして、たくさんの人々の家庭の排水が流れているのだ。
ガス管もあり傷が付いたら危ない。電線も危ない。
表面は綺麗で安全に見えても、人が密集して暮らしたらいけないのかもしれない。
これから何年もたったら、もっとひどい状況になりそうだ。