弘法大師が開山された寺として知られる湯殿山の総本寺「大日坊」に行ってみました。
仁王門
木造ながら凄い迫力!
「大日坊」は、徳川将軍家の祈願寺で春日局が参詣した寺として、全国に名を轟かす由緒ある寺です。
お寺には、檀家を持ついわゆる「回向寺」と現世利益を旨とする「祈祷寺」のふたつがあると聞きます。
参道からお寺へ続く、脇の田圃は刈り取られていました。
「大日坊」は、真言宗豊山派の寺院で、山号は湯殿山。院号は金剛院。寺号は瀧水寺。
本尊は湯殿山権現。
弘法大師自作の御本尊と即身仏「真如海上人」、国指定重要文化財「金銅仏釈迦如来立像」を安置しています。
お寺の内部は、写真撮影禁止のため画像はお届けできませんが、住職様がお寺に現存する即身仏「真如海上人」様を前に、いろいろなお話を語って下さいました。
本当はその内容もブログで触れるべきかもしれませんが、ズレがあったりすると不誠実ですので、今回は止めておきます。
内容は、とても興味深く、勉強になりました。
明治時代の神仏分離により、仏教寺院として出羽三山から独立した「大日坊」の旧境内には高さ27mの風格ある老杉「皇壇の杉」があると知り、行ってみました。(山形県指定天然記念物)
境内というからには、すぐそばと思ってしまったのですが、徒歩で寺から離れ、どんどん山の方へ?
途中不安になり、偶然お会いした地元の方にお聞きすると、やっぱり山の方のようです。
けれど途中からは道標もなく、あたかもけもの道を思わせる、道っぽい雑木林をひたすら歩きながら、聞こえるのは鳥の声と木々の微かな揺らぎ。
寺から15~20分程度は歩いたと思います。
大きな杉の木のある空間にたどり着いた時は、ここが終着点かと暫し安心。
「皇壇の杉」のあまりの迫力にも背筋がゾクッとする感じがありましたが、夕刻が迫る時間とこの静まり返った雑木林の中、いつ森の熊ちゃんが出てきてもいい感じの雰囲気(勝手な妄想ですが・・・)なので足早に退散した私でした。
鶴岡の観光というのは、積極的に行えば行うほど、とてつもなく奥が深いですねぇ~!