杣温泉旅館の食事は、1Fの大広間で頂きます。
食材は全て当館が全て自分の手で採ったものというこだわりです。
山菜やキノコ、川の清冽な水で育てた鯉などの田舎料理が並んでいました。
この「鯉の洗い」は、クセもなく、コリコリした食感で、脂ものっており、とても綺麗な水で育ったという印象を受けました。
煮鯉は内臓のえもいえぬ風味が美味。
天然のキノコや山菜はそれぞれの食味・食感があって、感謝の気持ちで美味しく頂きました。
その日宿主がサービスして下さった「熊肉」。
冷たい味噌仕立てなのですが、思ったよりエグミはありませんでした。
初めての熊肉料理でしたが、肉質はしっかり噛みごたえがあり、ふわりと獣臭がありました。
熱燗に合います。
しかし冷たいうちは良いのですが、温まってくると獣臭が強くでてきます。
サービスで「鯉こく」がストーブに乗せられ、好きなだけ頂けました。
この「鯉こく」は、もう他では味わえないと思いました。
鯉の身はサーモンを思わせる色で、鮭汁かと思うほど、鯉独特の臭みがありません。
鯉の脂がしっかりした田舎味噌に溶け込んでいて、身もホロホロと柔らかく美味。
体がポカポカ温まり、思わずご飯も進みます。
最後にぜんまいのすまし汁が出てきました。
ぜんまいというと煮つけとばかり思っていましたが、このすまし汁も気に入りました。
朝ご飯も同じ大広間。
朝はとても素朴なおかずでした。