グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

詩とファンタジー 冬唄号

2010-02-21 14:40:41 | 

詩とファンタジー 冬唄号 
投稿詩とイラストレーション
特集:子供って不思議
やなせたかし:責任編集
かまくら春秋社

10号記念特大号ってことはここに紹介するのも10回目に。

今回は自分の生活にも結びつくようなのに惹かれました。

海の色
   河合彰子

この街を
あした去るという日に
坂の上から海を見た

後に迫る山脈(やまなみ)の
深い緑を映した海の色
この海の青は
私だけのものとしておきたい

坂を降り
店で見付けて手に入れた
三つの青いボタン

あしたは
海の色をポケットに入れて
遠い町へ旅立とう

絵・黒井健

もしも海の見える町を離れなければならなくなったとしたら、見納めたいのはやっぱり青い海だろうなぁ。


なめくじ
   五十嵐容子
なめくじなので
食べている
パンジー ダリア 
なす キャベツ

雨上がり
ぬれた道路を
のわのわ 漕げば
ああ 貝だった
と 思うけど
殻を捨て去り 自由になって
ナメクジの身を つらつら 見れば
似ていたものは いも虫で
まねしていれば
羽が生え
もっと自由になれるかと

用意されてる
ごちそうを
ただ ありがたく
食べている

めくじらたてても
なめくじなので……

スーパーで買ってきた葉野菜や庭いじりで出くわすと「イヤダ~」と思うナメクジの気持ちはこんなんだろうか思えば少しは愛着が…いや~それはどうかなぁ。


「優しい休日」星野健太 絵・雨宮尚子

そういえば2,3日前、ぐみの木にお腹の黄色い小鳥が来て、またすぐに飛び去った。
名前の分からない野鳥がぼんやりしている私をワクッとさせてね。

楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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