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昔から世界名作全集に名を連ねる作品、読んでいないので丁度良い機会、しかもミュージカル仕立ての吹き替え無しという前宣伝の影響もあって、観てきました。
1800年代前半の病めるフランスが舞台の長編大作、底辺に流れるのは深い慈しみ。
感動的な内容はメロディで更に心に迫る。
印象的だったのは三重唱二つ(ジャンバルジャン・養女・恋人、養女・恋人・片思いの娘)。
相反する気持ちを綺麗なハーモニーで表現していることの素晴らしさ。
多くの言葉よりも、直ぐさま伝える音楽の力の不思議。
病める母国に立ち上がった若者達は体制側に皆殺されてしまうが、「自分たちの後に続く人が必ずいる」と言い放つ。
純粋な心のエネルギーで体制を変えていこうとする若者達。
そんな時代は日本にもあった。
過去形。
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