1963年
昨年まで左手親指の内側にできていたマメが今シーズンは指の上からつけ根にかけて大きく広がった。これはボールを深く握ってフォークボールを投げるのと、カーブのときに親指にひっかける位指を上にしたからだという。リーグ戦一か月前まではこのマメが二か所も切れて痛がっていたが、リーグ戦にはいるころにはすっかり固まり、自信を持って投げ込んでいる。「カーブとストレートだけではやはりヤマをかけられますからね」と要所は今シーズンから使いだしたフォークボールを多投している。山崎は早大がにが手らしい。「いまいうと二回戦から出してもらえなくなるから・・・・」と原因をかくしているが、早大からシャットアウト勝ちはこの日がはじめて、二年の三十六年)の春からマウンドを踏んだ山崎だが、早大戦の勝ち星は二年の秋の先発して6回1/3を投げて勝利投手になったのがただ一度の勝ち星だ。昨年春は一回戦に先発して三回でKO、秋は一回戦に先発して8回1/3で引き分け、三回戦は先発で六回投げてKO、しかも敗戦投手になるなど、法大に入学してからの対早大戦はこの日で6試合2勝1敗。「意識しているわけではないんだが、意識していまう」という。この日は今シーズン二度目のシャットアウト勝ちを記録したものの、七安打と今シーズンで一番多い安打を打たれている。だがナックルボールをおぼえたのと、カーブの切れがよくなったので今シーズンはまだ4試合で31イニングしか投げていないが、奪三振24と昨秋の奪三振30をはやくも越そうとしている。「雨で練習ができず、投げ込みがたりなかったので心配だった。肉体的にも精神的にもきょうの試合が一番疲れた」となげいていたが、昨秋の対慶大四回戦のリリーフから続いている自責点なしの記録を45イニング2/3と伸ばした。高知商出身、法学部四年、1㍍77、74㌔、左投左打、背番号17。
昨年まで左手親指の内側にできていたマメが今シーズンは指の上からつけ根にかけて大きく広がった。これはボールを深く握ってフォークボールを投げるのと、カーブのときに親指にひっかける位指を上にしたからだという。リーグ戦一か月前まではこのマメが二か所も切れて痛がっていたが、リーグ戦にはいるころにはすっかり固まり、自信を持って投げ込んでいる。「カーブとストレートだけではやはりヤマをかけられますからね」と要所は今シーズンから使いだしたフォークボールを多投している。山崎は早大がにが手らしい。「いまいうと二回戦から出してもらえなくなるから・・・・」と原因をかくしているが、早大からシャットアウト勝ちはこの日がはじめて、二年の三十六年)の春からマウンドを踏んだ山崎だが、早大戦の勝ち星は二年の秋の先発して6回1/3を投げて勝利投手になったのがただ一度の勝ち星だ。昨年春は一回戦に先発して三回でKO、秋は一回戦に先発して8回1/3で引き分け、三回戦は先発で六回投げてKO、しかも敗戦投手になるなど、法大に入学してからの対早大戦はこの日で6試合2勝1敗。「意識しているわけではないんだが、意識していまう」という。この日は今シーズン二度目のシャットアウト勝ちを記録したものの、七安打と今シーズンで一番多い安打を打たれている。だがナックルボールをおぼえたのと、カーブの切れがよくなったので今シーズンはまだ4試合で31イニングしか投げていないが、奪三振24と昨秋の奪三振30をはやくも越そうとしている。「雨で練習ができず、投げ込みがたりなかったので心配だった。肉体的にも精神的にもきょうの試合が一番疲れた」となげいていたが、昨秋の対慶大四回戦のリリーフから続いている自責点なしの記録を45イニング2/3と伸ばした。高知商出身、法学部四年、1㍍77、74㌔、左投左打、背番号17。