1962年
この日紅軍の先発をつとめた栗本投手は5イニングスを投げて被安打1、ようやく本領をのぞかせた。栗本といえば倉レ岡山のエースとしてノンプロ界では名の通った投手。昨年後半にオリオンズ入りしたが公式戦はわずか三試合しただけ。「ことしで二年生になるわけですがプロ入りはじめてのキャンプ」と意欲を燃やしている。直球ばかりのピッチングだったがナチュラルなスライダー、シュート、沈む球は一見見れば打てそうでもいい当たりがでない。葛城、山内あたりもいたずらにフライを打ち上げるだけ。妻島と似たタイプだが、コンビネーションはさすがにノンプロでもまれただけに確かなものだ。「きょうはボールがよく走った。いま腰の入れ方というかピッチングを大きく見せるよう注意されています。カーブが投げられるようになれば・・・」と早くも次のプランをちらつかせる、小さいが鋭く曲がるカーブは定評があり、コントロールもいい。懸念されるのは気の弱さだ。「やはりすぐには無理ですが、徐々に精神的なガメツサを身につけていきたい」といっている。現在体重は60㌔、やせっぽっちという感じはまぬかれない。「あと10㌔はほしい」というのが栗本投手の悲願だ。そして「ことしは一軍にずっとついていき、一試合でも多く投げられるようになりたい」が目標だそうだ。
この日紅軍の先発をつとめた栗本投手は5イニングスを投げて被安打1、ようやく本領をのぞかせた。栗本といえば倉レ岡山のエースとしてノンプロ界では名の通った投手。昨年後半にオリオンズ入りしたが公式戦はわずか三試合しただけ。「ことしで二年生になるわけですがプロ入りはじめてのキャンプ」と意欲を燃やしている。直球ばかりのピッチングだったがナチュラルなスライダー、シュート、沈む球は一見見れば打てそうでもいい当たりがでない。葛城、山内あたりもいたずらにフライを打ち上げるだけ。妻島と似たタイプだが、コンビネーションはさすがにノンプロでもまれただけに確かなものだ。「きょうはボールがよく走った。いま腰の入れ方というかピッチングを大きく見せるよう注意されています。カーブが投げられるようになれば・・・」と早くも次のプランをちらつかせる、小さいが鋭く曲がるカーブは定評があり、コントロールもいい。懸念されるのは気の弱さだ。「やはりすぐには無理ですが、徐々に精神的なガメツサを身につけていきたい」といっている。現在体重は60㌔、やせっぽっちという感じはまぬかれない。「あと10㌔はほしい」というのが栗本投手の悲願だ。そして「ことしは一軍にずっとついていき、一試合でも多く投げられるようになりたい」が目標だそうだ。