“ママ”の誕生日

2001年04月15日 | 家族

4月15日は、女房の誕生日でした。
朝食を食べてるUに、
「今日はなんの日?」
と、わが愚妻が訊く。
「え~と、だれかの誕生日?」
「だ~れだ」
無言で、Uが女房を見つめる。
「そうよ、ママの誕生日よ。何もいらないから、
『ママ、誕生日おめでとう』っていって」
「…おめでとう」
と、Uがいう。
「『ママ、誕生日おめでとう』って、いって」
しつこく、愚妻が食い下がる。
「いえないよ」
といって、Uは素っ気なく自分の部屋に消えた。

夜の9時頃、Kが台所に来た。
「K、今日は何の日か知ってる?」
女房がテレビの前からいう。
「えっ。なんの日だっけ」
「ママの…」
「誕生日か」
「K、何もいらないから、
『ママ、誕生日おめでとう』っていって」
「そんなこと、二十歳過ぎていえないよ」
「なんで~。ママっていって」
「いえるわけないよ」

コメント
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