液晶・執念の対決

2001年04月18日 | テレビ

昨日観たNHKの「プロジェクトX」はよかった。
液晶ディスプレーにかけた男たちを描いていた。
世界で初めて液晶表示の実用化に成功したのは、
シャープの日の当たらない境遇にあった技術者たちだった。
和田富夫さんという人が、その中心人物だ。

ある開発をしていた当時係長の和田さんは、開発に失敗し、
グループは解散させられ、管理部に移動になった。
3年後、液晶というものをテレビで観て、
「液晶の開発をしたい」と上司にいう。
その頃電卓が生まれ、その表示に液晶を使うことを提案した。

そのいきさつをメモしきれず、うまくここに書けないが…。
そうだ、こんなことがあった。
1人の研究員が、その頃高価だった液晶の、
容器の蓋をするのを忘れて家に帰ってしまった。
だめになってしまったか、と思ったが、
高価なものだから、捨てずに実験に使ったら、
それがいいはたらきをした。

いろいろなことがあり、実用化できることになった。
液晶の表示板を作る装置を、頼みに行ったとき、
今契約してくれるなら、造ろうということをいわれた。
そのとき和田さんは、独断で2000万円の契約した。
もし、会社の承諾が得られなかったら、
自分で払おうと覚悟した、という。
帰って上司に契約のことをいうと、
「責任はおれがとる」というようなことをいってくれた。
いい上司だな。そんな人の下で私も働きたい。

そんなことがあり、電卓に液晶表示板が載り、
その電卓は、爆発的に売れた。

コメント
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