川上弘美さん

2001年04月22日 | テレビ

久しぶりに、川上弘美さんを見た。
見たといっても、テレビ画面上でのことだ。
今日の午前11時からBS2でやっていた、
「列島縦断俳句SP」という番組に、選者として出ていた。
むかしより、いくぶんふくよかに見えた。
素敵な表情で話をし、笑っていた。
彼女の選ぶ句は、あの頃と同じで面白い感じの句だった。
川上さんの小説は、雑誌に掲載されると必ず読んでいる。
あの小説世界、好きなんだな。

川上さんに初めて会ったのは、
ASAHIネット主催「パスカル短篇文学新人賞」の
会議室でのオフのときだった。
それは池袋で行われた。
待ち合わせの時間に、私は少し遅れてそこに着いた。
オフのときの待ち合わせ場所での雰囲気は、
いつでも独特のものがある。
ましてや初めてのオフだと、
なんともいいあらわせないものがある。
それまで会議室では、それなりに会話をかわしているのに、
みんな初対面なのだ。
(この人たちが、オフのメンバーか)
と私は思いながら、はじっこのほうにいた。
そのとき、私に話しかけてくれた女性がいた。
その人が、川上弘美さんだった。
何を話したかは忘れた。
オフの会場でも、何かを話した。
綺麗な女性だな、と思った。

川上弘美さんとは、
ASAHIネットの「第七句会」の仲間だった。
あるとき私が、自分の句への酷評で落ち込んでいたときに、
川上さんからメールをいただいた。
「私は、九想さんの句は好きですよ」
という内容だったと思う。
俳句なんてやめちゃおうか、と思っていたときだった。
救われました。
それで、今でもへたな俳句を続けています。

川上さんは、「パスカル短篇文学新人賞」を受賞した。
その後、芥川賞をとった。
遠い人になってしまいました。

コメント
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