おれと私

2001年04月20日 | Weblog

私は、九想話を書くとき、
自分のことをあらわす場合、
「おれ」と「私」を使い分けている。

書くとき、いつも悩みます。
以前は、全部「私」だった。
このほうが、あたりさわりがなく、気が楽だった。

しかし、気軽な、たわいもない話を書くときにも、
「私」ではなんかかたく、文章のバランスがとれないな、
と思い、それからはときどき「おれ」を使っている。

「ぼく」というのは、謙虚でいいな、と思うのですが、
田舎育ちの私は、口が裂けても「ぼく」なんて書けません。

先日、居酒屋の楽家で、
一家言持っているKさんに、このことをいってみた。
「そりゃ、基本的には『私』ですね。
『おれ』に対するものは、『おまえ』だ。
だから『おまえ』といえる相手にだけは『おれ』といっていいが、
それ以外には、『私』を使わなければだめだ」
といわれてしまった。
ものすごく説得力がって、
もう「おれ」と書くのはやめようかな、と考え込んでしまった。

しかしなァ、私の実生活で、
「おまえ」といえない人にも「おれ」といっている。

「おれ」と「私」にとって、難しい問題です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする