徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ワークショップ-衛星データ編

2008-11-06 03:45:52 | 勉強
のべ60人以上がワークショップで口頭/ポスター発表をした。その内、衛星データのイメージ図を使用したのが数人、自分でイメージ図を作成したのが私を含めて2人、衛星データを分析に使用した人は0。

衛星データはMeteosat8を使っているけれども、この衛星、12チャンネルあり、しかも、普段は15分間隔で地球をスキャンするけれども、私たちのプロジェクトの期間は5分間隔(その代わり、スキャン範囲は北極から3分の1程度)でスキャンしていた。なのに誰も使っていないなんてもったいない。ちなみに今現在、Meteosat8は5分間隔で通常運用されている。全球をカバーする15分間隔のデータはMeteosat9が用いられ、データはEUMETSATから得られる。

実際には、面倒を見てくれているポスドクが彼の口頭発表の中で、私が今作っている衛星データとレーダーやGPSデータのプロットだけでなく、もうすぐ発表になるはずの論文からいくつか結果(衛星データのみを使用)を取り出していたけれど、それって

私が前回ポスター発表したもの

まぁ、論文にするにあたり、いくつか足したところもあるから完全に同じ、というわけではないけれど。

私はポスドクの発表を楽しみにしていた。何を、どう発表するのだろう、他のデータとどう比べるのだろう、と。が、発表が終わった直後、隣に座っていた研究室の同僚が、

これ、あおの発表じゃん

…確かに、いくつかは私以外の人の結果も混ざっていたけれど、半分近くは私が関わったもので、目新しさがなく、残念だった。その同僚が言うには、『やっとあおの研究がおもしろい、って分かったんだよ』と。そうならいいけれど。

で、そのもうすぐ発表になるはずの論文の元は私の修論で、これは誰も面倒を見てくれなかったもの。なんだかいろいろ思うところがある。もっとアドバイスをくれたらもっとよい研究ができたきがする。

ワークショップを終えて、はっきり言って私のモチベーションは下がった。何十人も関わっているプロジェクトで衛星データを『単なる印象を得るためのツール』以上に考えている人がいなかったから。

私の教授も、最近はますます衛星データに興味がなくなり、このデータとこのデータを同じグリッドに乗せ、モデルと比較しよう、というほうにアイディアがシフトしている。おかげで私は

データを大量に保有

する羽目になった。500Gのディスクがいっぱいになる日も近いと思われる…

コメント
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