試験も終わった事だし、FP技能検定に関してまとめておきます。受験する方はよかったら参考にしてください。ちなみに僕は、FP業務や法律についての知識は0に近いところから始めたので、そういった立場から書いていきます。
まずFP試験3級の難易度について。過去問をやってみればわかることですが、掲示板などで囁かれている以上に問題レベルは高いです。保険や税を何もしらない初心者が1ヶ月やそこらやっただけでは、学科試験に関しては手ごたえを得る事は非常に難しいと思いました(実技はパターン化している問題もあるので短期間でも対応可)。しかし合格する事は可能です。何しろ半分は2択、残り半分は3択ですから適当にマークしても当たる確率は高いです。
ここから言える事は、「6割~7割で合格することは難しくはない、しかしそれ以上で合格するにはそれなりの努力をしなくては難しい」ということでしょう。年金?固定資産税??というレベルから始め、8割を狙うならば、最低1ヶ月半見積った方がいいと思います(1日平均1時間半で計60時間)。2ヶ月あればなおいいです(80時間程度)。
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ちなみに僕の体験では準備期間は2ヶ月、推定勉強時間は60時間前後で共に8割を狙っていましたが、学科で見事にコケてしまい、自己採点で学科7割ちょい、実技8割という結果でした。どちらかというと追い込み型だったと思います
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次にテキストの選び方について書きます。僕が本試験で失敗した原因の1つとして、テキストがまずかったのではないかと推測しています。テキストはやはりメジャーなもので、過去問題を同時に解いて進めていけるものを選ぶといいと思います。僕の選んだ参考書は問題が簡単すぎでした。過去問題を解いてもテキストよりレベルが1つ高いところにあるので、WEB上の解説がない過去問を解いても理解が進まず、結果調べる羽目になり効率が落ちました。FPは、やはり知らないと解けない問題が多いのでテキストも過去問と同じものを使う、それが難しいならば、簡単なテキストと併用して、徐々にレベルを上げるようにすれば問題ないでしょう。あと、索引付きのものを選ぶことを忘れないでください。たくさんの法律が出現する中で、索引なしで勉強するのは非常に効率が悪くなりますので^^;
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こういった暗記系の勉強は日常に組み入れていく事も効果ありです。例として
・覚えたい所を紙に書き出してトイレや壁に貼る
・間違った問題のみを集めた間違いノートを作ってコンパクトに持ち運べるようにする
・飯の前に10回暗唱
などなど…
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レミニセンス現象というものがあります。記憶は定着するまでには必ず時間を必要とするものです。だから前日に詰め込んだとかいう知識は速攻で消えます。長い時間を見積もって、その期間で何回も繰り返す事によって記憶は確実に定着するものです。中途半端に覚えたものは忘れやすく、一回極めたものはなかなか忘れないもの。FPも十分に時間を見積もって何回も繰り返すのが、試験中の度忘れを防ぐポイントになるのは間違いないといえるでしょう。
仕事が忙しい、やはり独学で勉強するのはどうしても苦手という人はスクールに通うのがもっとも効率がいいと思います。少しだけ講義を見る機会があったのですが、初心者の方でもわかりやすい上に、最新の試験の傾向まで知る事ができる。そして何より、わからないところは質問ができる点は独学には越えられない壁があると思います。お金を払うだけの価値はあるなと思いました。
とにかく初心者の方は、油断しないでほしいです。そしてこの試験は本当に保険、税に関するほかの試験へのステップでしかないと感じます。つまりこれに受かって、ようやくAFPや簿記、宅建などのほかの試験の門出に立ちさらに上を目指していかねばならないんだなと。本当にこの分野は奥が深いです。今後受験される方は頑張ってください。あくまで初心者の立場から書かせていただきました。勉強の仕方は十人十色ですから、うまく自分の勉強方を見つけて合格できればいいんじゃないかなと思います
最後に使った参考書と本試験の問題をアップします。問題用紙は意外にも鮮やかな色でした。

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