Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2014年の越冬旅行ーフォンテ・サルガーダ(Fonte Salgada)

2015-02-02 17:31:52 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 

 

1月末の暑い日、サイトから内陸へ向かって散歩に行った。フォンテ・サルガーダはキャンプサイトから2kmの盆地にあり道路の左側にはたわわに実ったオレンジとレモンの畑が延々と続く。今が収穫時でもあり大きな箱いっぱいのオレンジが積み上げられていたが、一体機械で収穫するものかそれとも人力によるものかが一切判らなかった。もし人手に頼るものならば収穫の手伝いに行ってみたいものだと思う。

   

昨年は野の花が咲き乱れていた広大な野原が綺麗に耕やかされていて、多分季節労働者らしい1団が皆しゃがんで何かを植えていた。日本ならさしずめ田植えみたいなものだ。

トラクターが土を起こしてゆく後ろは虫を食べるのか白鷺とかもめでいっぱいだった。

  

道端に満開のアーモンドの花はもう花びらが散り始めている。ジム仲間のステファニーが読んだ歴史の本によると、13-4世紀アラブの征服者に統治されていたイベリア半島(スペイン、ポルトガル)であるアラブの王子様と結婚したバイキングのお姫様は雪の降る北欧の冬を恋しがった。お姫様を愛していた王子は一計をめぐらしアラブからたくさんのアーモンドの木を取り寄せた。雪が降る様に花びらが散る様子で姫を慰めたという。

 

もう100年は経っていそうな割れたり穴が開いたりしている、木の根があちこちで目につく。

切り残った木の枝が何かの動物に似ていておかしい。あれはカンガルーかキリンか?

 

盆地から奥へ進むとゆるやかな山または丘に登ってゆく。高速道路が私達の行く手に直角に走っているから、高速道路のしたのトンネルをくぐって、未舗装の石ころ道へと登っていった。

周りは乾燥した岩山で低い灌木が生え3月には一面真っ白に咲くシスタスの花がそこかしこポツポツ咲き始めている。この花は英国では園芸種として5-6月に咲くがポルトガルでは全く野生植物で3,4月が最盛期だ。

  

こんな人里はなれた丘の上にも立派なお屋敷が建っていて、一体どんな人達が住んでいるものかと想像を掻き立てられる。一つの頂上に登り着くとまた向こうにもっと高い頂上がありそこにもまたお屋敷が・・・本当に人嫌いの人たちが多いのだろうか?

丘の上から盆地や海まで見渡せ、盆地の2箇所にアーモンド畑がピンクに広がっていた。

  

片道6kmも歩いたところから引き返し坂道の下りはやたらと早い。フォンテ・サルガダの道端にこんなに多くの郵便受けがあったが、そのあたりには2,3軒の家しか見えなかった。一軒の家の外壁に野生の紫の朝顔が咲いていて、真昼の太陽に照らされているにもかかわらずしぼんでいない。

  

道端に猛々しく生えている棕櫚や椰子の仲間の刺々しい葉の真ん中から伸びて花が終わった枯れ木?はこれぞウドの大木よりももっとUseless.

  b

暑い太陽の元、爽やかな英国の夏を想わせるポルトガルの1月だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする