Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

今年のオープンハウス

2013-09-30 20:45:36 | ロンドンオープンハウス 2011

今年も9月21,22日の週末にオープンハウスのイベントが巡ってきた。

このオープンハウスはグレーターロンドンの官公庁や普段は有料の美術館や博物館を無料で見せてくれるから、日頃見られないものをこの時とばかりに張り切って見に行った。

まず土曜日はマンションハウス。ここは18世紀からロンドン市長のお屋敷で地下鉄駅バンクの一角にある。斜め向かいは英国銀行が偉容を示し、その横には過去のストック・イクスチェンジのローマ風の石の建築物がそびえている。

 

 

 

 

 

友達のSさんが見学申し込みに4枚も申請したところ今回当選したからと、彼女と私の夫婦どうしで12時に入場。案内説明してくれる女性が相当のおばあさんでものすごく詳しい。あまりに細かく色々なことを説明してくれ,初めは熱心に聞いていたけれどだんだん疲れてきて聞くより写真撮影に熱中した。

 

ロンドン市とはバンクを中心とする1マイル四方で、このお屋敷にはお客を接待するための大広間やシャンデリアのきれいな各部屋が連なっているが、ヨーロッパの色々な宮殿を見て歩いた私には特別感激するほどのものはなかった。

およそ1時間半ほど50人くらいの見学者とぞろぞろ見て歩き、お開きになった後近くのボーチャーチへ行くことにした。

 

 

この教会はチープサイドの真ん中あたり、昔はこの教会のベルが聞こえるあたりはコクニーと呼ばれた一般市民の生活の場だった。マイフェアーレディで花売り娘のイザイㇻが酷い訛りの英語で話すのがコクニー。

この教会は内装が新しく改装されたらしい。もう退職して10年になるがまだ働いていたころ、この教会の前をいつも往復していたがずいぶん昔一度入ったきりで全然覚えていなかった。

 

 

せっかくのオープンデイ、セントポールへ行って行列を作るもこの列は関係ないよと断られ、あきらめてミレニアム・ブリッジを渡ってテートモダーンの美術館へ行った。橋の上から見ると美術館の前が大変な人だかり、大きなシャボン玉を飛ばしているパーフォーマーを取り囲んで観光客が楽しんでいる。

 

また最近話題になったモダンアートである橋の上も沢山の人たちが上り下りしている。この美術館は特別展は有料だが一般展示物は無料で見られる。こんなものが本当にアート?と思えるものが多くて私の好みではないが、ここのベランダから見えるミレニアムブリッジやロンドンの町は素晴らしい。

あまりの人混みに疲れ切って、あとは一か所、ギルドホールを見て帰宅した。ギルドホール美術館は昨年十分見たから今年は亭主に見せたいと思ったのに、彼は全然興味をしめさず大広間だけ見て帰ってきた。

日曜日の12時には国会議事堂の前の長い行列に加わり、1時間も待ってウエストミンスターホールへ入った。

 

 

このホールは国会議事堂の横にある巨大な暗いホールで900年の歴史を持つ。12世紀から19世紀までこのホールは英国王の公式行事の場であり,戴冠式の祝賀パーティや国賓を迎えてのパーティが開かれた。今現在ではあまりに暗くきらびやかさのない巨大ホールでなんだかがっかりしてしまった。このホールの天井は中世の木組み(ハマービームと呼ばれる)ではヨーロッパ最大を誇る。一部屋ではこの天井の作りについて講義をしていた。

このホールの最奥に直角に曲がったところはセント・スティブンホールでここだけ撮影禁止。最奥のホールはこれでもかというくらいきらびやかに飾られていた。

床のタイルが長年の使用で擦り減ってしまったため、新しいタイルを作成する過程をテレビ画面で見せていてこれが一番興味深かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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