クリスマスの25日とボクシングディの26日がウィークエンドになったため、27,28日は振替休暇になってオフィスなどで働く人たちは4日連続の休暇になった。
クリスマスイブから寒波が襲うという天気予報は全く予報外れで、毎日雨が降る日中気温10度前後の暗い毎日だった。娘が今日28日が一番雨が降らない日だから、海岸へ行こうという。クリスマスプレゼントに孫のジュードが一番欲しがったのは金属探知機だった。
だからもらったおもちゃの金属探知機を海岸で試してみたいらしい。
この朝雨が激しく、風もひどかったので、キャンセルの電話を待ちながらそれでも4人分のおにぎりを作っておいた。レストランでの昼食も考えたけれど、このコロナ蔓延中、屋内で食事をする気にはなれない。
10時過ぎてパトリックが迎えに来てくれて、彼らの家へ、娘はフラスコに熱いトマトスープを入れて出発。いったいどこへ行くのかも聞いてなくて、たどり着いたのがテームス川河口のウイスタブル(Whitstable)ここは昔から、カキ貝の養殖で有名なところ、ずいぶん昔友達を連れてここへドライブに来て生ガキを食べたことがあった。
こんなひどい天気だもの誰も居ないと思っていたのについた2か所の駐車場は満杯。3回目の大きな駐車場でやっと車を止めて海岸へ歩き出したときは雨はやんでいたが、風は吹きまくっていた。
港港の入り口の小さなお土産屋さんは素晴らしい木工細工の電気スタンドからまな板まで、欲しくなるようなものばかり、隣のポスターを売っているお店を見ていざ突風の中へ。
引き潮の港には船が半分砂の上に座っている。どこもかしこもたくさんの人。この国、クリスマス休暇は親戚や家族、友達が集まって、飲んだり騒いだりのパーティーがコロナ蔓延でできない。家族連れは公園へでも行くしか楽しみがない。
それでここウイスタブルはロンドンから車で1-2時間で来られるところとあって、子供連れの家族が多い。
引き潮の海岸にカキ貝の養殖棚は泥沼の中の貝を連想させる。スペインのリアス海岸のカキはきれいな深い海で養殖されてそのサイズも素晴らしく大きかった。海岸に貝殻が捨ててあるが小さい物しかない。
海岸の歩道わきで営業しているフィシュアンドチップス(英国人が一番好む食べ物)を2人分買ってその近くのベンチでおにぎりやスープにフィシュアンドチップスを分けて食べた。風もそれほど冷たくはなくてコロナの心配をしないだけでもいい。
イギリスでは1月7日までクリスマスの飾りを飾っておく。新年をお祝いする習慣がないが、2000年からの新しい習慣としては日本で言う除夜の鐘と同時世界中の西洋化された国(日本とアラブ諸国を除く)では盛大に花火が揚がる。
まるで各国競争の感があって、まずはニュージーランド、オーストラリア、香港(これがすざまじい)、シンガポール、ロシア、そしてヨーロッパ諸国、最後にロンドンと最終はニューヨークでおわる。
パブやお店の窓飾りがとっても楽しい。いろいろ工夫を凝らして素敵な飾りつけをしている。チャリティショップも開いていて、入ってみたけど何も欲しいものなし。ウインドウショッピングだけで4時過ぎに帰宅した。
ポールだったらこんな天気に出掛けるクレージーな連中と、決して行かないが、楽しい半日だった。