Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2014年の越冬旅行ータヴィラの植物

2015-04-27 14:41:18 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

南ポルトガルの4月は野の花も1-2月とは全く違う花が見られるようになる。

 

 

道端に咲く名前も知らない小さな花やピンクのヒルガオ、1-2月に満開だったアーモンドの花が終わった後でもうふっくらとしたアーモンドの実が大きくなりつつある。ラヴェンダーの花はピンクか紫色との固定観念を打ち破る黄緑色のバタフライラベンダー、花はほとんど香りがしないが葉はラベンダーそのもの。

 

 

コルク樫の花は綺麗とは言いがたいがここから大きなどんぐりが出来る。野生のグラジオラスは荒れ地や畑地に無造作に生えていてこの派手な色がどこからでも目につく。

 

道端の雑草にもこんなかわいい花が咲く。オリーヴの花はこれから咲くと言ってもこの花、ほとんど目につかないが6ヶ月以上をかけてオリーヴの実が実る。

 

これらはどれも小さな雑草でほとんど目につかないうちに消えてしまう。

 

ピンクの花は白のシスタスと同じ仲間だが花の大きさはずいぶん小さい。

 

 

 

大きな木一面に咲き誇るこの花、今まで見たことがない。

 

ポルトガルのいたるところで見かけるビワも4月がシーズン、でも実はあまり大きくならない。この実がびっしり付いているいちじくはポルトガルの特産、乾燥イチジクがおみやげになっている。さすがに温かい国だ、4月半ばに帰国して我が家の庭のいちじくはまだ芽も出ていなかった。

 

レストランの前庭を飾るこのコスモス、コスモスといえば秋の代名詞みたいなものなのに、全く季節感を失わせる花だ。

 

細い木に咲いているこの花、サクラのようでもありそうでないような気もする。誰か知っている人がいないものかしら。

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2014年の越冬旅行ー再びキャリスシへ

2015-04-05 18:28:30 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

あと一週間でこのキャンピングサイトを去る。この日12月末以来初めてキャンパーを動かし、同時にガスボトルを充満し帰国の準備を始めた。

 ガスステーションはオルニャオの近くのモンカラパッチョ(Moncarapacho)にあり、そこまでキャンパーで30分ほど。やっぱり車はいい。あっという間にガスを入れてもらって、オルニャオのスーパーで食料や水を買い込み、昼食も済ませた。

  

オルニャオは以前2冬もキャンプサイトに滞在し、町を歩き回ったので、この町の落書き(グラフィティ)がどんなにたくさんあるか知っていた。最近読んだアルガーヴの英語の雑誌ではオルニャオの町役場がお金を出して描かせているという。

確かにこの旧教会全面を絵にした人は優れた才能を持っているに違いない。それでもこのグラフィティー・アーティストはスプレーペンキの吸引で肝臓をダメにしてしまったというから恐ろしい。

 

せっかく車を動かしたのだかどこか行きたいところは?という亭主の問で、3月初めに行ったキャリスシ(Carricos)の村のラヴェンダーを見たいと言った。

キャンプサイトから6kmの上り坂で、熱波の中を歩くよりどんなに楽なことか。

  

 

高速道路の下のトンネルを過ぎるとそこは全く別世界、道路脇の高低の丘はシスタスの白い花で覆われている。そしていたるところにラヴェンダーの茂みが紫の花を風に揺らせている。特にキャリスシの村の入口の丘の斜面は上から下まで紫色!!!

  

 

 興奮して写真を撮りまくり、数本の枝をドライフラワーにするべく手折って来た。

パルムサンディーで踏みつけ歩いていたラヴェンダーはドライフラワーで、乾燥した花が良く匂う。

 

キャリスシへの1km手前で分かれ道は丘の上に長く伸びてポルトガルの北の田舎の村へ向かっている。丘の上の道を走っていると辺りが全て見渡せ、キャリスシの村の全景が見下ろせる。波のうねりのような丘また丘に縦横に走っている農道は最高にいい散歩道だ。

  

途中にBarragem (ダム)のサインを見つけて脇道へ降りていった。あまり大きなダムではなくて農家への給水を目的にしているのかと思われる。この所もう2週間も熱波に襲われていて、どこを見ても乾燥した土が丸出しの山肌なのに、どこからこれだけの水が集まってきたものかと思う。

   

 

ダムの近くの小さな村を通り過ぎしばらく行ってみたが何処もラヴェンダーとシスタスの花に覆われた田舎のけしきで、車を止めて写真を撮り楽しみつつ明るい午後を帰途についた。

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2014年の越冬旅行ーカステロ・マリーム(Castero Marim)

2015-04-03 11:58:48 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 

この所アルガーヴは熱波が押し寄せて毎日30度を超える暑さ、3月30日も早朝から朝日が暑い。帰国まであまり日もないから今日は電車でポルトガルとスペインの国境へゆくことにした。国境の町はヴィラ・リアルだがここは昨年2回も来て海岸をモンテ・ゴードまで歩いたりした。でもまだカステロ・マリムへは行ったことがない。

 

スペインから入国するとまずはカステロ・マリムを通ってヴィラ・リアルへ着く。何時も通りすぎるのに道端に堂々と聳える2基の城塞を見ながら先を急ぐ。

今日はゆっくりお城を見てみようとヴィラ・リアルの駅で電車を降りた。土曜日の脱水状態で懲りたから、すぐ近くのスーパーへ行って水1.5リッターとクロワッサン4個を買ってリュックに入れた。

  

 

カステロ・マリムまで車がビュンビュン走る国道を歩いて30分ほどだが、途中の道端に細い自転車、散歩道を見つけそちらへ折れた。すぐに水がたっぷりの大きな川沿いになり、そこから塩田が広々としている。遠くにフラミンゴが餌をあさっているのが見える。塩が濃い水は赤茶色をしている。

 フラミンゴは臆病な鳥らしく、私達が近づくにつれ少しづつ塩田の中央へ動いて行き私達と10メーター以上も間をおく。それにしてもここの塩田の広いこと、遠くにメイン道路と橋が見えてきたので、私達が歩いている道のそばを流れる川があの橋の下を流れているのだろうと思った。ところが橋が近づくと、道は全く反対方向に向いていてそばには運河が淀んでいる。ずいぶん遠回りしてやっとメイン道路に辿り着いた。

  

道路の向こう側の牧場に山のようなオレンジが捨ててあり牛たちは見向きもしない。

一体どんな理由であんなにたくさんのオレンジを捨ててあるのだろうか?オレンジを収穫するのに人手も時間もかかっただろうに、出荷する費用が出せなかったのだろうか?などどいろいろ考えてしまった。それにしてももったいないことだ。

  

橋からカステロ・マリムの町まで約2km、水とクロワッサンで2時ごろまで歩いたから疲れきって町中のカフェでサンドイッチとコーヒーを注文した。

このサンドイッチが小さくてまずく、亭主はがっくり、レストランが見つからなかったのだから仕方がない。

  

町のメイン道路は2基の城塞の間を通っていて、古い城しか開いていなかった。

新しい城は改装中だとのこと、また来年来てみなければなるまい。

 

古い城塞は2重構造に成っていて、外壁は13世紀クリスチャンのアルフォンソ3世によって造られたものだが、内側の高い塔を持つ4画の城はムーアによって作られ、いずれも近くの港の防御のためだったという。城の中の1室には発掘されたツボや、容器のかけらなどが展示されている。

  

4隅の高い塔から見る景色は息をのむほど素晴らしい。東側には広々と塩田が広がりその向こうは大きな川を挟んでスペインのアヤモンテ(Ayamonte)の町並みが白く見える。その北方にはスペイン・ポルトガルを結ぶ高速道路と橋が見える。

 

城から南方面にはヴィラ・リアルやモンテ・ゴードの高いホテルがはっきり見える。

 

 

城下町は小さいながら綺麗で、特に城の南に面する小さなチャペルが素晴らしい。

 

城壁内の小さな教会では、イースターのためのミニチュア人形や景色をセットしたものを見せていて、キリストが処刑される丘の上なども上手に再現されていた。

 

帰りに見かけた崖下の五本の柱が崖の上のチャペルの一部であることを知った。

 

疲れきって駅に辿り着き一時間以上も電車を待ったが、やっと来た電車を見てがっくり、よくもこれだけ落書きしてと腹が立ってきた。

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2014年の越冬旅行ーパルムサンディ(Palm Sunday)

2015-04-01 19:43:05 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

カトリックの強いポルトガルではイースター1週間前の日曜日はパルムサンディと呼ばれるミサと行列が行われる。

 

キャンプサイトから近くて大きなパルモ教会は1年に一日この日だけ開かれ、ミサとこの教会から行列が始まる。

日曜日の午後4時から開始されるとのことで、友達のメアリーと出かけた。彼女は子供の頃カトリックの学校で学んでいたからパルムサンディも知っていて、キリストがこの日、十字架の上で死に1週間後に蘇ってきたことから復活祭が行われると言う。

 

何時もは広大な駐車場になっているパルモ教会の広場には、乾いたラヴェンダーの花茎が敷き詰められ、行列はこの花を踏んで出かけてゆく。消防士の一団も今日は行進の一部に加わるらしい。写真を採ったら大喜びしていた。

パルモ教会の中は祭壇側の天井から両脇はロココスタイルのデコレーションがなされ、中には9体のキリスト像やマリア像が飾ってあった。

  

教会の周りもローカルのポルトガル人から観光客までたくさんの人達がパレードを待っている。4時半過ぎ教会の左上の3つの鐘が鳴り出し、十字架を持った若者に続き、次々信者のグループらしい人たちが行進して行き、数人の成人男子が肩にかずいた受難のキリスト像が次々運ばれてきた。

  

  

 

どの像の足元にもきれいな生花が飾られている。ここではオペラ、カヴァレリア・ラスティカーナの復活祭の音楽がなったらどんなに盛り上がることかと思ったけれど、受難のキリストでは望めないこと。

   

 

   

  

9体の像が運ばれたあとから吹奏楽団が続き、周りに辛抱強く待っていた人たちがぞろぞろとその後に付いて坂道を降りていった。私達はこのまま帰ってきたからこれらの像がどこに運ばれたか知らない。

でも1週間後にお城の近くにあるサンタ・マリア教会で復活祭のミサがあるからこの教会へ行ったのではないかと思う。

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2014年の越冬旅行ータヴィラ島縦断

2015-04-01 11:02:06 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

毎日素晴らしく暑い日が続いている。この日も天気予報では気温30度になるとのこと、フラスコに入れたコーヒとハム・チーズサンドイッチをリュックにかずいて出かけた。タヴィラの町中も真っ白の壁が青空に映える。旧魚市場には土曜マーケットが開かれていて見て回ったが、タヴィラの産物,干しいちじくや、蜂蜜などのおみやげ品が多かった。

 

 

 

タヴィラの町の一角、この素晴らしいオレンジの並木や塩の山を見ながら、タヴィラの町を通り越しサンタ・ルジアへと歩く。サンタルジアの町家の庭に桃の花が満開だった。なんと1ヶ月遅れの花もあるのだ。

 

 

サンタルジアを通り越したどり着いたタヴィラ島への橋まで1時間半、炎天下を歩き、橋を渡った。

タヴィラ島はタヴィラの海岸からサンタルジアまで平行に伸びている細長い島で、元は海底が隆起したものらしく、砂と貝殻から成る。タヴィラ側からはフェリーで渡れるが、サンタルジア側にはこの細い橋が架かっている。

橋を渡ったところに小さな駅が有って、島の中央の休憩所やお店まで小さな玩具のような電車が走っている。線路脇の細道を歩いても30分もかからないが、家族連れや若い恋人たちは電車から手を振っている。

 

砂浜が伸びる海岸線は日向ぼっこの人たちや気の早い海水浴客が楽しみ、レストランやおみやげ店にもたくさんの人たちが群がっていた。

 

ここの砂丘に並べられたたくさんの錨は昔マグロ漁に使ったもので、過去のマグロの乱獲により、地中海のマグロはほとんど全滅状態。スペインの海岸線でもこんな錆びた錨が並べて見捨てられていた。

砂浜の砂は歩いても足首まで潜ってしまい、とても縦断できるものではない。島の左側、サンタルジアの町が見渡せる側は、砂地も固く丈の短い雑草が生えて歩くのも可能だった。道無き道を1時間半せっせと歩いて島の反対側へたどり着いた。砂漠のような地にも時々お花畑のように花が咲いていたり、塩田散策で始めて見かけた黄色の花が至る所砂の中からろうそくを立てたように生えていた。

 

 

 

フェリーの桟橋近くの木陰でやっとサンドイッチを開いてみれば暑さのせいでチーズは溶け、コーヒーをがぶ飲みしたにもかかわらず、ふたりとも脱水状態。

キャンパーに帰ってからも喉の渇きに悩まされた。

 

 

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