Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ーマーテル(Martel)

2013-11-30 10:29:16 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

マーテルはドドイン河から外れた丘の上の小さな町だが、過去から裕福な町らしく大きな塔がいくつか立っているのが町はずれから眺められる。中世の石畳の路地や町の中心の古い木作りのマーケットなど何度見ても飽きない。

 

マーケットの隣の巨大な石造りの建物の中に観光案内所が開いていた。ここで聞いたところでは町外れの駐車場はキャンパーが泊まっても良いとのこと、しかし水や電気の設備は一切ない。正反対の町はずれにはトイレや汚水を捨てる設備が整っているだけでもまだましか。

 

雨の中を石畳の路地を歩き回った。通りの名前がシネマ通り、ここは何か映画と関係があるらしい。一か所では昔の映画のカメラの模型が飾られていた。

ここの町のレストランもフォアグラの看板があったり、この地方の特産チーズがマーケットの丸屋根の下で売られていた。丸い小さなチーズを5種類買って味見してみたがソフトチーズであってこれらはこの地方の山羊の乳から作られるとのこと。特にチーズファンでない私には味の良し悪しは判らなかった。

また郊外を走り回るといたるところに見られるクルミの木や林、これらからクルミ油が採られお土産店で売っていた。こうしてみるとこの地方には昔から特産品が多いのが良く判る。したがってこの小さな田舎の町々が経済的にも裕福なのが目に見える。

 

この町は2時間もすれば隅々まで見て回ることができたが、雨の中ほかにゆくこともままならず、町はずれの駐車場で一夜を過ごした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年の越冬旅行 ロカマドアー(Rocamadour)

2013-11-29 12:35:25 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

  

 

 

 

 

この山間部の深い谷間に面する村や町は夏の間、たくさんの観光客でにぎわうのであろうが、10月以降は静まり返ってほとんど人影も見えない。

ロカマドアーの町へ入る前の道路わきは両側に網で仕切られた農場にアヒルの飼育場がずらっと並んでいてこんなに沢山のアヒルを一時に見たのは初めて。フランスはこのアヒルに濃厚な餌を詰め込んで脂肪肝にしそれをフォアグラとして珍重する。このあたり一面がその産地でありお土産店やレストランにも手書きのフォアグラ有りますの看板が出ていた

 

この日は朝から雨雲が深く立ち込め、谷間に面したロカマドアーの町は霧か雨雲に霞んでいてせっかくの素晴らしい景観がほとんど写真に写らない。

観光案内所も閉まっていてこの地方にどんな観光地があるのかがわからない。

 キャンピングブックで見つけた、この町から20km行ったマーテル(Martel)の町へ行くことにした。(マーテルのインフォメーションは次に書く予定)

 マーテルで一泊して翌日雨雲が切れ始めたころ、またロカマドアーの町へ引き返した。

 

  

 

ドドイン河の流れに面した高い崖の上は堅固なお城、その中途には立派な教会、一番下の道は城下町になっている。

崖の上の駐車場にキャンパーを停めお土産店や閉まっているキャンプ場、観光案内所の並んでいる町の一角から長い坂道を降りて城下町へ歩いて行った。

初めて見た瞬間からなんと見栄えのする町だと思ったがよくもこんな不便な崖っぷちに町を築いたものだとあきれた。

 

 

 

 

この辺りは中世の弱肉強食の時代に富と権力を持ったものが争い、防衛のためにこんな不便な土地を選んだものらしい。この崖を半分掘り起こして建てられたロカマドアーノートルダム寺院は黒いマリア像を祭っていて、スペインのサンチアゴ・コンポステーラへの巡礼達が立ち寄る場になっている。お城の横の建物は元城の住人たちの家であったらしいが、今では巡礼達の宿泊所に代わっている。

  

ただ一本の城下町の道路は中世そのまま、今に至った。ノートルダム寺院へは急な坂道を上るかまたは一人4ユーロを払ってエレベーターに乗るか。エレベーターであっという間に寺院の前に着いてしまいゆっくりあたりを見物。巡礼たちがマリア像にひざまずいているところを想像しながら、この寺院を後にした。寺院からお城のある頂上までは七曲りの巡礼道が続いていて角々にキリストの一生を描いた祠が立っている。

  

フランスに上陸して4日目にやっと青空が見え、太陽が輝くロカマドアーの町はやっぱり素晴らしかった。

 

この時期フランスはどこも菊の花が満開、町の教会の裏の墓地でも花盛りだった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年の越冬旅行 その1

2013-11-13 23:08:29 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

今年もまた暖かいポルトガルで冬を過ごすべく、11月初旬にわが家を出、ドーバーからカレーをフェリーで渡った。

 

 

カレーの港町には冬季は無料のキャンピングカーの駐車場(キャンピングプラッツと呼ぶ)があり、どうしたことか11月2日の土曜日はキャンピングカーでどこもかしこもびっしり満員だった。夕方5時過ぎこのキャンピングプラッツで30分も待っていると、夜間にフェリーで帰国するキャンパーなのか1台が出てゆきそのあとへ急いで駐車することができた。

 

この夜からドーバ海峡は荒れに荒れフランス南下の3日間雨模様の最悪の日々が続いた。

日中に海峡を渡っていたのが幸い。翌朝キャンピングプラッツであぶれたキャンパーが川渕の駐車場に10数台も並んでいたのを見かけて、どうしてこんなにキャンパーばかり集まったものかと改めていぶかった。

 

初日はカレー(Carais)からシャートレ(Chartres)までの350Kmを快調に南下。昨年大雨のためトンネル閉鎖になったルーアン(Rouen)も障害なく通り過ぎた。

 

何度か通り過ぎたル・アーチ橋(Pont de L’arche)の川渕の大聖堂が印象的、道路わきに日曜マーケットが開かれていた。

 

翌日シャートレのキャンプサイトから次の目的地まで468Km、オーリアン(Orlean)を過ぎ無料の高速道路A20で272Kmを時速100㎞で走った。

何度も激しい雨に降られてうんざりしたころ着いた田舎のキャンプサイトは私たちしか居なかった。ここはピレニー山脈に近い山間部でビスケー湾と地中海を結ぶ中間点にあたる。

こうして毎冬ポルトガルでの越冬は今年で3年目、毎回フランス・スペインを通って行くにしても初めての場所やもう一度いってみたいところなどを選んで新しいコースを選んでゆくように計画を練っている。

 

11月のこの時期、フランスのほとんどのキャンプサイトは閉まっていて、一年中開いているサイトは本当にまれ。一晩中雨に降られ朝も深い霧に包まれてあたりの景色がはっきり見えない。この地域はほとんど情報がなかったが、今春見かけた雑誌の写真で是非行ってみようとなったものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする