Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ロイヤル アルバート ホール(Royal Albert Hall)

2019-09-24 13:14:40 | 日記19

先日のテレビクイズ番組で、以下3つのうち一番古いものはどれか? 

A グランド・ナショナル(競馬レース)

B ロイヤルアルバートホールのプロムス

C オックスブリッジのボートレース

どれももう100年以上は行われている。正解はアルバートホールのプロムスで、今年は150年にあたる。150年前と言えば日本では明治時代、いったいどれほどの庶民が音楽や演劇を楽しむことが出来ただろうか?

ロイヤル アルバート ホールはヴィクトリア女王の最愛の夫君アルバート公を記念して作られた巨大なホールで座席数5267席真ん中の立ち席を入れて7000人の観客を収容する。

毎年夏の8週間、毎日クラッシックミュージックから、アジア、アフリカの音楽やブロードウエーのミュージカル迄いろいろ演奏される。

最終日の9月半ばの土曜日は Last Night Proms と称していろいろな国旗が翻り大騒ぎをする。この日の席は毎日出かけていた人たちでないとチケットが取れないという。

私はそれほど熱心でないから毎年BBCで放映する番組をビデオにも撮りユックリ見た後日本の従姉に送って喜ばれている。

今日載せた写真は昨年のLast Night Promsのテレビから撮ったものであまり映像もきれいではないが雰囲気だけは判ってくれるだろう。

 

去年はユニオンジャックやヨーロッパ・ユニオンのブルーに黄色の星が丸く連なる旗の中に日の丸もちらほら見えた。

今年はヨーロッパユニオンの旗が多くそれにブルーのベレー帽の周りに星が連なるEUサポーターが特に多く目立った。

このLast Night Proms第一部はオーケストラとオペラ歌手の歌で休憩をはさんで第2部になると舞台前の立ち席では風船が飛び交い旗がひらめき、笛が鳴り渡る。ジョルーサレムや威風堂々などでは大合唱になり、国歌演奏の後、Auld Lang Syne (ホタルノヒカリ)で観客全員が立ち上がり腕を組んでの大合唱。

毎年これを見て毎年思うことは羨ましいに尽きる。もう47年もこの国に居ても私は英国人にはなれない。彼らが熱狂するほどの愛国心は全然ない。英国人が錯覚している大英帝国は無くなっているのに。EUから脱退したらこの小国は一体どうなるのだろうか?

話がずれてしまったのでもとに戻して ロイヤル アルバート ホールについて書こう。

まだ私が日系の会社で働いていた90年代、さだまさしが ロイヤル アルバート ホール で公演するという。日本から追っかけ女性たちが300人ほどやってきた。この巨大なホールで300人の観客では寂しすぎる。ということで日系の会社全部に無料チケットを配布して総動員。座席は上から見下ろすような6階席。

さだまさしなんて聞いたこともなかったから、行っても面白くない。あの巨大なホールで、マイクを口の中にでもいれるくらいにして歌っているが何を歌っているのかもさっぱりわからない。

結局途中で寝てしまった。アルバートホールで寝てしまったのは初めてのことだった。感激していたのはこのホールで歌えたさだまさし氏だけだったかもしれない。

つい最近さだまさしの亭主関白を聞く機会があった。良く聞いてみると歌詞が可笑しい。それで日本人の友達(彼女も40年以上もこの国に住んでいる)に聞かせてあげたら歌詞の2-3行で何これ!!と怒ってもうダメ。

亭主関白は日本人男性の願望であろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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英国の Japan Fever

2019-09-23 18:04:55 | 日記19

ラグビーのワールドカップを見ていると各国応援団に外人の多いのに驚かされる。

今では日本の人口が倍に膨れ上がっているのではないか?

最近のテレビを見ていると午後のクイズ番組に出場する人たちに、賞金を何に使うのかを聞いているが、多くの人が日本へ旅行したいという。クイズにも日本のことが度々出てくる。例えばカツどんはごはんかヌードルかスープか?日本の伝統芸能は イエス、ノー、イフのどれだという具合?

3週間前にケントの農場で行われたカーブーツセールでキャンパーにいろいろなものを持って売りに行った時も、私が日本人と知るとわざわざ 日本の旅行は何処がいい?と聞きに来る人や、日本語を勉強しているおじさんが、片言の日本語で この発音でいいか? などと話しかけてくる。

先週イギリスの女性コメディアンのスー・パーキンス(Sue Parkins)が日本訪問のドキュメンタリーを2週間にわたって放映した。今週水曜日が2回目になるが、1回目がやたらと可笑しく大笑いだったから今週もとっても楽しみ。

英国のテレビで活躍するコメディアンのほとんどがケンブリッジかオックスフォード出身の秀才が多い。例えば日本で有名なミスタービーンを演じるローワン・アトキンソン(Rowan Atkinson)はオックスフォードの大学で結成しているオックスフォードレヴュー(Oxford Revue)と呼ばれるコメディグループの出身。女優ではダウントンアビーでいい老女役を演じたマギー・スミスも同グループ出身。

スー・パーキンスや、英国人で知らない人が居ないほど有名なスティーブン・フライ(Stephen Fry)などはケンブリッジの大学で結成しているケンブリッジ・フットライト(Cambridge Footlight) と呼ばれるアマチュアドラマクラブの出身で、数えきれないほどの有名コメディアンや俳優・女優が巣立っている。日本でも有名なエマ・トムソンもケンブリッジ出身。

2回目の予告編ではスーが京都で芸者に扮しお座敷に出向くやら伊勢志摩の海女と海中に潜る所等、海女さんが日本語で あんた、漫才師?なんて言っていて両国語がわかるから、なおおかしい。

日本へ行ってきた人たちが異口同音に言うことは、なんてきれいな清潔な国なんでしょう。

本当にごみ一つない清潔な国は日本とシンガポールだけだと思う。

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インディアン・サマーと呼ばれるこの頃

2019-09-21 16:12:45 | 日記19

最近秋晴れの気持ち良い日が続いている。

 

 

我が家のドライブウエーはもう10年ほど前、石畳に変えてもらったのだが、石の間に雑草の種が落ちて毎年腰を痛くして雑草取りをしていた。

2週間前、隣の家の庭石を水のハイパワーで洗うアイルランドの業者が来て、掃除をするという。

我が家にも来て石を2枚洗って見せてくれた。今までの汚れが落ちて見違えるほどになった。

となりは彼らの家の水を使って洗うだけという。それで総額200ポンド。我が家のは面積もほとんど同じだけれど、石を洗い雑草が2-3年は生えないよう除草剤を撒いて石を磨くから700ポンドと言われた。

雑草が生えないならその金額でも文句はないと頼んで、2時間もかからず素晴らしくきれいになった。支払いは現金のみというのですぐ銀行へ行ってお金をおろして支払った。

それなのに、まだ2週間も経ってないのに、石の間から雑草が芽を出した。あちこちに出てきたから、また今までと同じように腰痛に悩ませながら草取りをするか?それよりもあのアイルランドの業者に連絡して、もし拒否されたら新聞に投稿すると脅かそうか?と今は思案中。

 

 

 

 

数日前、また近くのベッケンナム・プレース・パーク・へ散歩に行った。入ってすぐ林が途切れた草原一面が矢車草の花で青くなって見える。

今まで一度も見たことがなかったから、ここは誰かが花畑にするために種を蒔いたに違いない。

今度来るときには今年採れたたくさんのけしの種を持ってきてあたり一面に蒔いてやろう。

来年の春にすごいケシ畑が実現するのを期待して!!!

 

 

 

 

近くの無人駅のリンゴが真っ赤に色づいている。以前採ってきたときはまだ小さくておまけに味がほとんどなかった。

もう一度試してみたい。亭主はショッピングに行くという。仕方がないから私一人で大きな袋一つと果物をとる道具(フルーツピッカーと呼ぶ)を持って出かけた。このフルーツピッカーが優れもの、長さ7-8メータくらいになり手の届かないところでも楽にとれる、

駅の階段でフルーツピッカーを伸ばしていたら、男の人がやってきて、おお、いいものを持ってるね。ほらあそこに大きなリンゴが見えてるぞ なんていうから採ろうとするがこれが結構重い。

たまりかねたのかこの人 ピッカーをとりあげてリンゴ取りをしだした。リンゴも結構大きくなっていて袋いっぱい採れた。この男性だんだんエキサイトしてきて、これは面白い、明日も来て採ろう。明日は11時半にここへ来るから持ってきてくれ。と言ってリンゴ3つを持って電車で行ってしまった。

電車から降りた中年女性二人、私のリンゴを見て なんて素晴らしい、このフルーツピッカーは何処で買ったの?リンゴ一つちょうだい。というから一つづつ上げた。

すぐかじりながら帰って行った人たち。こちらではお店やマーケットで買っても洗うとか皮をむくなどとそんな観念が無いから皮ごとかぶりつく。線路を挟んで向こう側で、おいしいよーと叫んでいた。

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ベッケンナムの教会・セントポールでのオルガンコンサート

2019-09-12 21:15:10 | 日記19

私の家から歩いて10分くらいのところにあるセントポール教会は、この地域の信者の活動場所であり、一年を通していろいろな催し物が行われている。

 

近所の老夫婦と親しくなったことも在り、今回のオルガンコンサートに誘われて行って見た。

木曜日の午後12時半からのコンサートでは日中働いている人たちでは行けない。退職者か小さな子供を持っている母親たちが集まってきていた。

 

 

この日のパイプオルガン奏者はこの教会でコーラスグループを立ち上げ指揮者として活躍しているデヴィト・ストーレイ (David Storey)。彼はもう10年ほど前までスコットランドの学校の校長先生だった。音楽家一家の家族は二人の息子も彼らの奥さんも皆楽団に所属している。

長男はスコットランドの楽団でチェロ奏者、彼の奥さんは日本人のバイオリン奏者でデヴィットの孫たちが小さいから両親が演奏旅行に出かけるたびに、スコットランドへ子守に行っている。

このベッケンナムにやってきて家を買ったのも、次男とその奥さんが近くに住んでいて二人ともロンドンフィルに所属しているため、こちらでも子守が必要なためだ。

彼の奥さんもピアニストであり全く文句なしの音楽一家。

この日は教会のパイプオルガンを演奏してバッハや無名の作曲家の音楽を演奏してくれた。

 

 

 吹奏楽器にフラワーアレンジメントをしたのは近所の私の友達とデヴィットの奥さん。真ん中のピンクの花は女声合唱団で後ろの青い花は男声合唱団を意図している。下の小さな鉢にケシの頭で合唱団にしたのは私の作ったものを貸してあげた。これが皆に笑いを誘う。

 

 

教会内でもいろいろなグループがあり、この花のディスプレイはガーデニングのグループとか。

左の白い花の塊と黒い頭は羊を意図している。

 

祭壇前の花も信者の作品。

 

 

 

 

 

 

皆さんそれぞれ頑張って作品を披露している。

パイプオルガンはプロ並みで2時間近くを大いに楽しんだ。演奏終了後はお茶やコーヒーとケーキのもてなしがあり和気あいあいとおしゃべり。5ポンドを寄付して帰ってきた。

 

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月下美人が咲きました。

2019-09-11 21:03:06 | 日記19

20年ほど前、日本人の友達からもらった月下美人に花が咲いた。その時隣の奥さんが子宮癌で自宅療養をして居る頃だった。夕方7時ころから咲き出した素晴らしい花を隣の奥さんを呼んで来てもらい、大喜びしていた姿を今でも思い出す。

ロンドンの北に住む友達に挿し木にする一枝を上げて、温室に鉢を入れて一冬越したところで水不足と寒さで死んでしまった。

月下美人はメキシコ熱帯雨林原産で、水を要求するし寒さに弱い。

2年前にロンドン北の友達に一枝分けてほしいと頼んだところ、彼らの家では一度も花が咲かなかったという。それで20センチくらいの苗を貰って、夏は温室で冬はキチンの窓際で育て、大きく成長した。

この夏数週間ほど前、温室の中でもう死にかかっている花を見つけ、誰にも見られず死んだ花がかわいそうで、せっせと水やりしていたところつぼみが2つ付いた。

 

 

つぼみが大きく膨らんできたのでダイニングルームに入れ、毎日花の咲く日を待って居た。

9月9日月曜日の夕方9時ころからつぼみが開きだした。

 

 

9時10分近所の老夫婦を呼んで花が開くまでを楽しんでもらう。

 

 

 

 

1時間半後には花は完全に開いていた。インターネットで調べてみると、独特のにおいがするという。ところが英国の乾燥して冷たい空気のもとでは,あまり匂いはしない。この匂いは蛾を誘うためのものらしい。

 

 

 

花が完全に開いてからは近所のご主人と私での撮影会。花の後ろに黒を持ってきてと言われたけれどブルーの板があったからそれをバックに写真を撮りまくり、大いに堪能した。

 

 

 

このご主人は今日が89歳の誕生日だという。元気な人でお昼はゴルフをしてきたので10時半に帰ってウイスキーをお祝いに飲んで寝るのだ。この花は僕の誕生祝だね。と喜んで帰って行った。

本当に花は人々を幸せにする。

 

 

翌朝あれほど華麗に咲き誇っていた花は力を失い垂れ下がっていた。この夜昨日より1時間早く2番目のつぼみが開きだし、またもやカメラにつきっきりだった。

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クッキングアップルの新しい料理法。

2019-09-07 19:57:36 | 日記19

裏庭の古くて大きなリンゴの木には今年もたくさんの実をつけた。

実も大小さまざま、それに虫が食っている方が無傷より多い。木には肥料もやらないし消毒など一切しない。

 

 

 

 毎朝虫食いのリンゴがボロボロ落ちて、汚いやらもったいないやら。腐ってきているのはそのまま堆肥にする。

少しだけの虫食いは人に上げられないから、自分で始末するしかない。

 

 

 お鍋いっぱいのリンゴの実にはボウルいっぱいのごみが出る。このリンゴを水を入れず火にかけ一番小さい弱火でユックリ炊くと実は全部溶けてしまう。

クッキングアップルはアップルパイには欠かせない。

この間友達と話していたら、小豆とクッキングアップルを溶かしたものを一緒にするとおいしいと聞いてすぐ試してみた。

 

 

こんな夢にも思わなかった組み合わせ。それが甘酸っぱくてとってもおいしい。写真のパイは見かけはあまり良くないがたくさんのリンゴ餡が入っていて、一個食べるとまた体重が気になる。

残りのリンゴは溶かしたのも生のままなのも冷凍するしかない。我が家の1メータ80センチもある冷凍庫にはリンゴやワラビや、ダムソンなどがいっぱい詰まっている。これらを今年中にどうやって消化するか?

 

最近、1972年日本の病院勤務を退職して英国へ来た初めごろまでの日記を見つけた。、その中に私が書いてあるヨークシャプディングのこと、英国人は変なものを食べる。 今ではなんとも思わなくなっているヨークシャプディングは日本ではあまり知られていないと思う。

私のクッキングするヨークシャプディングはいつも亭主の不満を買い、僕のお母さんはおいしいプディングを作った…が口癖だった。

このヨークシャプディングにリンゴ餡を詰めたらどうだろうかと思っている。

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日本語

2019-09-02 23:32:54 | 日記19

つい最近有吉佐和子さんの 女二人ニューギニア という本を読んだ。

これがとっても面白い、この本は1985年出版されたというから34年も経っている。

この中で忘れられないのが、ニューギニアの原住民が日本語を話せると言ったこと。

いったいどんな日本語が話せるのだと聞いたところ、 オイ、コラ。 と 飛行機だ、ニゲロ。

腹を抱えて笑ってしまった。

しかし第二次世界大戦の敗戦まじか、こんな言葉が飛び交っていたのだろう。

 

昨日娘夫婦や娘婿の弟と彼の二人の娘たち、この子たちは孫のジュードと1-2歳しか年も離れていない従姉同士。皆で近くのベッケンナムプレースパークへ遊びに行った。

4歳のジュードが従姉の子たちに日本語を教えている。僕日本語話せるよ ”よっこらしょ” だって。

全くニューギニアの原住民とあまり変わらない。

 

 

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