Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

渡り鳥の旅 ヤンの誕生パーティ

2013-01-30 21:54:57 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013

1月29日火曜日はヤンの66歳の誕生日。数日前からパーティは3時に始まると聞いていたから、プレゼントにポルトガルのお菓子一箱とワイン一本を準備していた。

 


この日は先週とは打って変わって素晴らしい青空の二日目。パーティーは3時きっかりから始まった。ヤンとヘリーンのキャンパーの窓には彼の年齢をかけてルート66と書いてあり、キャンパーの前のテーブルにスナックのチーズや菓子、ナッツなどと沢山のワイン、ビールが並べられて皆セルフサービス。

 


オランダ人のヤンはキャンプサイト内でもオランダ人の友達が多いから、いつもの隣人だけでなく、先日書いた昨年の我隣人トニーや青い目の犬スポッツの飼い主、それに奥さんがオランダ人、本人はポルトガル人というパオロたちなど他にも知らない人達で日中は賑やかな集団パーティーになった。

パオロは3週間ほど前から日本語を教えてくれと言い、こんにちはの一言を覚えるのに2週間はかかった。出会うたびに間違っているので、我亭主はコンニチハ男とあだ名をつけて二人の間ではその名がまかり通っている。

 



日が暮れて寒くなってくるとすぐ2個の携帯バーベキューコンロに薪や松かさを燃やして火の回りで歌を歌い飲んで踊ってと夜も11時15分前まで続いた。星が降るように瞬き東の空に丸い月が昇りあれは満月だと騒いでいたが、写真にとって見て初めてやや欠けているのが判った。7時間以上も飲んで騒いで、パーティーに招待されなかった人達は一体どんな気持ちだろうと思うと気が気でない。
これで2月に誕生日の人がいないので、2月はダンカンやディブが帰国するからお別れパーティが最後になるそうだ。

 


 


水曜日も雲ひとつない晴天、二日酔いからやっと回復してお昼近くに近くの村まで散歩に行った。サイトの横の細道から一車線の線路を通って鉄橋を2つ越えて、野の花盛りの塩田路を行く。線路の向かいの湿地帯ではこうの鳥の夫婦2組が昼食の蛙かイモリを探している。

 

 

村のはずれのオレンジやレモン野菜畑の道は,そこかしこにアーモンドの花が満開でもうすっかり春たけなわ。
遠近の建物の周りはバミューダ・バタカップで黄色に染められている。

 


年末に耕された畑には野菜が芽ぶき、どこもかしこも春だ。春だ。

 

公園の一角からキャンプサイトの一部が見え、本当にに大きなキャンプサイトだと改めて驚かされる。

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渡り鳥の旅 オルニャオ キャンピングサイト

2013-01-27 16:13:52 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013

最近良く雨が降る。気温は15度前後でそれほど寒くは無いが、夏には40度を越えるこの南国では、汗腺は開ききっているから15度はとっても寒く感じるだろう。町で出会う町の人々はしっかりアノラックやオーバーを着込んでいて、半そでやショーツで歩いている人達は北からの旅行者に間違いない。

 


ここオルニャオのキャンプサイトでも薄着で太陽が出ればせっせと日向ぼっこしている人達はドイツ、オランダ、スカンジナビア、英国人などで、日焼けしている人が一番魅力的と信じている。私たちの隣人ヤン(Jan)とヘリーン(Heleen)のオランダ人夫妻もその例に漏れず太陽礼賛の人達。ブラウンに日焼けして、毎日サイクリングに励んでいる。土曜日のマーケットでは太陽の当たるレストランの一角でビールを飲みながら、周りの人達とおしゃべりし、(オランダ人は何カ国語でも話せる人が多い)人生を謳歌している。

以前にも書いたイギリス人夫妻で春から秋は各国のキャンプサイトで働き、冬はこのサイトへやってくるジャッドとキャロンは中年なのに日焼けのため顔は深いしわがよって、気の毒なくらい。本人たちは気にしていないようだから、気の毒がることも無いけど。

過去2年このサイトの奥のほうにキャンパーを停めていたが、その時の隣人トニーはオランダ人の70歳をこえる老人で、今年も7ヶ月をこのサイトで過ごすと言う。今年はモーターバイクも持ってきて遠出しているらしいが、いつもショッピングの途中で出会うときは元気に自転車で走っている。彼も太陽信仰者で太陽が出れば、キャンパーの側に長いすを出し,上半身裸にショートパンツで真っ赤に日焼けして痛々しいほど。白人はメラニン色素が少ないからどんなに茶色に焼けても太陽の少ない自国へ戻ればすぐ元に戻ってしまう。

 


昨年トニーの隣にキャンプしている時に我キャンパーの後ろに小さな赤いキャンパーが停まっていた。ドイツ人の夫妻で旦那のほうが英語のかたことを話すが、奥さんのほうは一言も話せない。毎日顔を合わせても挨拶以外は話せないから名前も知らなかった。
一月半ばサイトのオフィス近くのバンガローで日向ぼっこの男女が手を振っている。彼らが隣に停まっているキャンパーを指差すので、近寄ってみて初めて彼らだと判り,再会を喜び合った。彼らは1月に入ってからドイツを出てここへ南下してきたと言う。今回はこのバンガローで2ヶ月ほど過ごし、春はスペインを回って帰国するとのことだった。

この同じ日、過去2回出合ったアイルランド人のピーターとメアリー夫妻がイーメールしてきて、今どこにいるのだ、我々もポルトガルの西のサイトでキャンプしていると言う。メールで連絡してみると彼らは12月に1週間このオルニャオのサイトへ来たと言う。大きなサイトだからチャンスが無いと出会うことが無い。
この春3月半ば、私たちがこのサイトを去る前にここにやってくるような、返事が来た。

1月上旬隣のダンカン夫妻が、英国に残してきた双子の孫娘に会いに、10日間だけ帰国した。隣町のファーロから英国地方空港まで安い飛行機が往復していて、一時帰国や海外旅行なども問題ない。
ダンカン夫妻が出かけたすぐ後、ディヴ夫妻が20メータほど離れた高台へ引越しした。
今までいたところは雨が降るとすぐ水浸しになるからと言う理由で、この1ヶ月以上仲良くしていたコミュニティがすこしづつ崩れてゆく。ディブ夫妻の後に来たオランダ人夫妻はえらく人付き合いの悪い人達で、朝夕の挨拶以外は話したことも無い。たぶん英語が話せないのだろうと思う。
二日前に帰ってきたダンカン夫妻は彼らは英国へついた日から雪が降って、帰ってくるまで雪に埋もれていたと言う。それでも2歳の孫娘たちに会えて、うれしかったとロズが笑顔で話してくれた。

 


食器洗い場の近くのキャラバンに住むオランダ人の60代の男性は、この犬との二人暮らし。この青い目の犬スポッツは初めに出会ったとき、ボールを蹴ってくれとわめきこちらが飽きるまで遊んでやっていたが、一度ボールが顔に当たったことが有って、それ以来遊んでくれない。
それでこの2週間ほど毎日食べ物を持って行き、チキンの皮で彼の関心を買い、脂身で機嫌を治してもらいと苦心している。すると他の女とはボール遊びをするが、私が行くと尾を振って地面に座りいただきますの姿勢。ボールを蹴っても知らん顔で頭をなでようとすればズズズーっと後ろへ下がってゆく。スポッツは私をえさをくれる一人と認識したらしい。私のほうがうまく調教されたようでくさっている。

 

このサイトに落着いてから雨の降らない日は、毎朝食前にプールの近くで縄跳びを1000回している。初めの200回ほどが息切れしてつらいけれど、それを過ぎると体が慣れてしまって苦しさが無い。600回ほどになると、今が500回飛んだか600回だったか判らなくなり、いつもボケが始まったかしらと心配してみたりする。
キャンパーの隣の塀の向こうを沢山のジョガーが通り、散歩の年寄りや犬の散歩の人達が通り過ぎる。昔は彼らと同じようにジョギングしていたものだけど、この数年は縄跳びだけでもう沢山。

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渡り鳥の旅 オルニャオのこの頃

2013-01-17 21:36:29 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013

昨年暮れから風は冷たいが晴天の日々が続いていて、道端や野原が真黄色に染まっている。
これは英語名でバミューダ・バタカップと呼ばれる野性の花で1月から3月ごろまで地中海沿岸を彩るかわいい花だ。

 

先週オルニャオのショッピングセンターの3階にある小さな映画館へ昨今話題のレ・ミゼラブルを見に行った。キャンパーの隣人ダンカン夫妻とディヴ夫妻が一週間前に行って泣いてきたそうだ。それで行く前にハンカチとティシュを沢山持ってゆくようにと忠告を受け、とっても期待していった。
午後3時から始まる映画館は3時5分前にやっと開き、お客は3人私たち夫妻はレ・ミゼラブルのチケットを高齢者割引で一人4ユーロで買って入ったが、もう一人の客は他の映画を見にいった。
座席は60-70人ほどのこじんまりしたもので、一番後ろの座席の真ん中に座るとすぐ、映画は宣伝や予告など一切なしにすぐ始まった。

ミュージカルと言っても俳優が歌っているからうまくない。歌ならオペラを聴いたほうがずっといい。ストーリーは子供の頃に読んだレ・ミゼラブルを思い起こさせるに十分だったけど、何時になったらそんなに悲しいまたは感激する場面が出てくるのだろうと思っているうちに終わってしまった。

5時半に映画館を出てみると辺りはまだ明るかったから、さすが南国だなーと感心した。ロンドンの1月は4時半ごろには日が暮れる。仕事が終わる夕方5時が明るく嬉しくなるのが3月になってから。
そしてこのレ・ミゼラブルが英国で全国封切りになったのが1月11日からだった。ここオルニャオは1月3日から上演され9日で終わるとのことだったのに10日でも見せてくれていたから一体どうなっているのだろう。
ポルトガルでは英語の映画は吹き替え無し、サブタイトルが画面の下に出る。だからポルトガルではイギリスやハリウッドの映画を楽しめるわけ。ヨーロッパで外国映画やテレビ番組を吹き替えにする国がドイツとイタリアでこれは本当に困る。
日本も先進国だからポパイの漫画まで全部吹き替えで亭主が日本へ行った時に驚いたものだ。

 

2週間前の土曜日から私の一番気に入っているデンマークの政治ドラマ・ボーゲン(Bogen)が始まった。第1部の10時間は昨年春に見せ、今回は続き10時間を5週間で見せるらしい。
穏健派の女性党首ビルギッテ・ナイボルグは労働党と連合政権を組んで図らずも首相に選ばれる。学齢期の子供二人と協力的だった亭主フリップの家庭に首相の激務でひびがはいってゆく。その首相のコンサルタントのカスパーと彼の元恋人のニュースキャスター後に新聞記者になった若い女性カトリンの3人がメイン出演者で政治の裏でうごめく野心や裏切りなど、毎回ストーリーの展開が速くて面白い。このドラマもサブタイトルだから毎回2時間必死で英語を読んでいる。

このボーゲンはデンマークで3部まで作られていて、ヨーロッパのほとんど全部の国へ輸出されているそうだ。そして各国でベスト・ドラマを受賞していている。アジアでは韓国がこのドラマを見せていて、如何して日本のテレビで見せないのかが不思議でならない。

初日の1月5日に見た翌日テレビではメリル・ストリープ主演のアイアン・レディを上映した。今は引退しているマーガレット・サッチャー婦人のストーリーで、彼女は結婚する時に夫君デニスと約束していて、家庭を顧みなかった。実際はデニスも不満が高じて南アフリカまで一人で行ってしまったがサッチャー女史のほうは彼がいなくなったことさえ知らなかったらしい。でも最後まで添い遂げられてラッキーなサッチャー女史だったがボーゲンは造られたストーリ、そうは行かず離婚されてしまう。
出演女性が皆 賢く強く、そして個人的には皆弱みを持っていて、これがこのドラマの魅力なのだ。

第一部にグリーンランドがデンマークの一部で(そんなことを知っている人が一体何人いるだろう)グリーンランドの住民エスキモーの生活を知る機会が有った。
デンマークが生活保護の費用を払っているから、労働・生産や教育に対する意欲を失ったエスキモーはアルコールに浸っている。オーストラリアの原住民と同じで生活保護を受けて朝からアルコールに浸っている彼らは滅び行く民族なのだろう。

毎週土曜日が来るのが待ちどうしい。

 

長さ6メーターのキャンパーで生活している私たちは、テレビとコンピューターがあれば他に特に欲しいものも無い。英国の家一軒分に詰っている物は一体必要だろうかとこの頃思うようになってしまった。
昨年4月から10月末まで英国にいた(これは過去8年ではじめてのこと)からその間に少しでも家にある不要物を整理しようと思った。過去40年溜まった手紙や不要な書類などは焼き、売れるガラクタはブーツセールで二束三文で売り払い、衣類などはチャリティへ寄付してしまった。それでも信じられないくらい沢山の物が我が家に残っている。

先週の月曜日、キャンパー内の冷凍冷蔵庫が壊れてしまった。修理のエンジニアは金曜日の午後まで来れないと言う。冷凍庫に詰っている肉や魚が3日目には完全に解凍されてしまったから肉など近隣のキャンパーの人達に食べてもらうことにして魚だけは焼いたりスープにしたりとにかく毎日 昼、夜は魚を食べていた。

冷蔵庫に入っていた食料は濡れたタオルで巻いて風通しのよい日陰において5日間無事に保存できた。戦後のまだ冷蔵庫の無かった時代、どうやって食料を保存したものだろうと思った。

 

 

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渡り鳥の旅 ファーロ(Faro)

2013-01-05 16:18:02 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013



12月30日 ファーロへショッピングに行った。過去2回ファーロへは日帰り観光に行ったけれどここにはあまり見るものが無い。たまたま隣のロスとダンカンの結婚記念日が1月4日だと言うので、クリスマスや誕生日の祝いにお世話になったお隣さんたちに、和食を作ることにした。
オルニャオのスーパーで買えたのはお醤油とわかめ、中華蕎麦などだが、巻き寿司用ののりが欲しい。
我が家には沢山ある海苔もここには持ってきていないし、まさかキャンプ中に和食を作るとは思わなかった。

たまたま出合った若い英国人カップルは、昨年このサイトの奥でキャンプしている時の隣人で、大きなサイトだからほとんど出会うことが無い。彼らは英国の家を売りキャンパーを自宅代わりに3月から10月までは英国やフランスのキャンプサイトで働き冬になると暖かいポルトガルへやってくる。

彼らの記憶ではファーロのスーパーマーケット・ジャンボに和食や中華・インドのコーナーがあると言う。

 

日曜日は2時間に1本の電車に乗って17分でファーロの駅へついた。そこからバスを待って5-6分でジャンボスーパーのあるファーロの町外れに着いた。あまりに近かったので ”しまった。バス代を損した”と言う気持ちになった。

晴天の暖かい日曜日だから、ショッピングセンター前のグリーンでは家族連れが楽しんでいる。センター内は小売店がズラッと並びクリスマス後のセールを開始し50%や70%引きのバーゲンセールをやっていた。

 

ジャンボの店内で10枚入りの海苔やしいたけ、千切り大根などを見つけ、帰る前にもう一度ショッピングに来ることにして、ショッピングセンターの周囲を散歩してみた。オリーヴの木が生き生きと並びかわいい花が咲き乱れている。これがポルトガルの年末!!!


 

午後2時近くセンター内のフードコートへ行くも家族連れや友達の群れでテーブルが空かない。20分もうろうろしてやっと一つのテーブルにイス2脚の空きを見つけた。テーブルを探している間に見つけた美味しそうな店で買ったのが豆スープとチキンクレープ、サラダ6種で6.2ユーロこんな健康食が英国では5ポンドくらいでは買えないと思う。

 

必要な買い物をして早めの電車でオルニャオに帰り、サイトへ向かう道すがら今日は起重機の上を占領しているこうの鳥が3組いた。この巨大な起重機が不要になっているほどこの国は不況らしい。

年の暮れも5組の隣人が集まり新年を乾杯して2013年を迎えた。

1月2日ダイアンとディヴの飼い犬、アーカスがきれいに洗ってもらい、テーブルの上でもつれている毛並みに櫛を入れてもらっていた。
このアーカスはポルトガルのウオータードックとプードルの混血で、毛並みが密集していて水を通さないから、昔は漁師の船に乗り魚の群れを網に追い込む役目をしていたと言う。



年末年始は漁師も仕事に出かけないだろうと思いながらも行った魚市場で大きなボラを2匹買った。3枚ずつにおろし、片身一枚を刺身にしたのがあたったらしい。翌日明け方から嘔吐、腹痛でとうとう町のクリニックにお世話になり3日間の絶食、水か冷茶を飲むようにいわれた。翌日腹痛も治まり約束の巻き寿司、味付け卵巻き、てんぷら、焼きソバなど10人分づつ料理して皆から絶賛を受けた。私は一口も食べられなかったが・・・・

結婚記念144年というダンカンと2週間だと言うロズの夫婦が、翌日この素敵なスミレを花束をお礼に持ってきてくれた。その気持ちがうれしい。

コメント (2)
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